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エンフバヤル首相の訪日
(概要と評価)平成13年2月
1.概要(1)エンフバヤル首相は、日本政府の招待により2月13日から18日まで、夫人とともに訪日した。同首相は、滞在中、夫人とともに天皇皇后両陛下に謁見するとともに、森総理と首脳会談を行い、会談後、両首脳は共同新聞発表を発出した。さらに、「エ」首相は、衆参両院議長表敬、河野外務大臣による歓迎宴への出席、投資協定等の署名式への出席等を精力的に行った。
(2)また、「エ」首相は到着後、NHKを最初に訪問し、国連によるモンゴルの雪害調査に参加しヘリコプター事故により落命したNHK職員のご家族及び海老沢NHK会長に対し弔意を表した。
(3)そのほか、経団連での講演、友好諸団体主催歓迎レセプションへの参加、裏千家の茶道の見学、岐阜県訪問等を行い、さまざまな形での交流を深めた。
2.全般的な評価
今次訪日は、「エ」首相にとり最初の外国訪問であったが、訪日に際し、モンゴル側として新政権における民主化と市場経済化の方針が不変であり、そのようなモンゴルに対して日本として支援を継続するとの確固としたメッセージを内外に伝えることができた。また、新世紀における最初の両国首脳会談を通じて、両国の「総合的パートナーシップ」を基軸とする友好と協力関係を一層促進することができた。
3.主な成果
(1)15日に行われた首脳会談においては、21世紀における両国間の「総合的パートナーシップ」を確立していくことを双方が再確認するとともに、モンゴルの民主化と改革が不変であり、そのようなモンゴルに対する日本の支援もまた不変であるとのメッセージが内外に明確に伝えられた。
(2)雪害支援については、2年続きの雪害による被害の発生と約600万頭の家畜に被害が及ぶ可能性があるとの国連の報告等に基づき、昨年10月に実施した約10億円の緊急援助に加え、約3億円の追加的な緊急援助実施の意図が表明され、モンゴル側より深謝の意が表明された。
(注)緊急及び追加緊急援助の内容:生活物資、食糧、医薬品、家畜飼料、通信機器等。(3)貿易・投資関係では、モンゴル側の長年の要望であった投資協定が署名されるに至ったことを歓迎し、貿易と投資の促進に対する日本の支援が表明され、年内に日本で貿易促進のための「モンゴル展」開催に協力することとされた。
(4)経済協力に関しては、(イ)ウランバートル第4火力発電所改修事業に対する円借款供与に関する交換公文の署名が行われたほか、(ロ)これまでの対モンゴルODA重点4分野に加え、「環境分野」をより一層重視すること、(ハ)ITセミナーを実施するための専門家の派遣、(ニ)技術協力協定に関する交渉の開始、(ホ)モンゴルに対する人材養成支援として、留学生支援無償により20名程度の留学生を受け入れること、などで一致した。
(5)文化交流の分野では、2002年が両国の外交関係樹立30周年に当たることから、相互理解の増進を目的として30周年に相応しい事業が行われるよう相互に協力していくことで一致した。
(6)北東アジアの安全保障に関しては、両国の関心が高い問題でもあり、様々なレベルで、機会を捉えて意見を交換していくことの重要性が指摘された。
(7)国連改革に関しては、日本の安全保障理事国入りをモンゴルとしてあらためて支持する旨明言され、安保理改革の推進に協力していく旨表明された。
(8)地方日程では、エンフバヤル首相は、岐阜県を訪問し、IT関連施設、中小企業などの視察を行うとともに、友好諸団体による歓迎会に出席し、あらゆるレベルでの交流の拡大と相互理解の増進に努めた。
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