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6月12日(火)、13日(水)の両日、世銀主催により東京にて開催された第5回対カンボディア支援国会合において、西ヶ廣渉外務省経済協力局審議官を団長とするわが国代表団は、総額約1億1,800万ドル(約138億9,400万円)の支援策につき意図表明を行った。
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今回の支援国会合には、15ヶ国、7国際機関及びNGO、民間セクターが参加し、マクロ経済と貧困対策、司法改革を含むガヴァナンス問題、森林・土地問題等の自然資源管理、援助協調などについて、包括的且つ率直な意見交換が行われた。特に、カンボディア政府が現在進めている諸改革については、その分野が広範に亘るため、具体的な成果が現れていないものもあり、各支援国・国際機関より、カンボディア政府に対して、迅速な実行に向けて一層の努力が求められた。参加国・国際機関は、同会合において、カンボディア政府より改革促進への更なる決意が示されたことを踏まえ、総額5億6,000万ドルに及ぶ支援が表明された。
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わが国は、80年代末以降カンボディアの和平・復興のプロセスにおいて、国際的なイニシアティブを発揮してきている。今次会合では、我が国より、カンボディア政府の諸改革に対する真摯な取り組みを促すと共に、経済・社会開発及び貧困削減を中心とした諸改革への継続的な支援の姿勢を示し、開催国(96年の第1回会合以来、開催国としては3回目)として国際社会の支援体制を推進すべく、今回の支援を表明した。
支援の主な対象分野は、インフラ整備、森林保全、兵員削減、地雷除去、保健・教育等への支援を中心としている。 |