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小泉総理大臣


日米首脳会談概要

平成14年9月13日
於:ニュー・ヨーク


 小泉総理大臣は、ニュー・ヨークにて現地時間9月12日17時35分から約30分間、ブッシュ大統領との間で首脳会談を行った。


(会談概要)

1.北朝鮮

(1) 小泉総理より、今回の訪朝への大統領による支持につき謝意を表明し、日朝首脳会談には米韓ともよく調整して臨みたい、日朝間には拉致問題や日米が共有する安全保障上の懸念等の諸懸案が存在するが、金正日総書記に対しこれらの懸念を提起し誠意ある対応をとるよう強く働きかけると述べた。

(2) これに対しブッシュ大統領は、貴総理の訪朝を心から歓迎する、早く訪朝の結果を聞きたい、また、訪朝までに色々米側の情報も提供したい、米国は大量破壊兵器、ミサイル、通常兵力の問題に大きな関心を持っており、これは日米韓にとっての懸念材料と思う。米国としても北朝鮮との対話の道は閉ざしていないと述べた。

(3) これを受けて小泉総理より、ブッシュ大統領が言われた点も踏まえ、北朝鮮との会談に臨むこととしたいと発言した。


2.イラク

(1) 小泉総理より、9月12日のブッシュ大統領の国連演説を聞き、世界の人々は大変強い感銘を受けたと思う、本日の演説では、はっきりイラクの何が問題かを説明された、この問題の解決にあたっては、国際協調のための一段の努力が行われることが望ましい、米国民が憤慨されることはわかるが、ここは耐えがたきも耐え、更に一段の国際協調をとることが望ましいと述べた。

(2) これに対しブッシュ大統領は、問題はイラクがあとどれだけ約束を破ればいいのかということである、サダム・フセインは、拷問等ひどいことを行ってきており、かけひきをするのが常である、外交的努力は行うが、これが成功しなければ、他の方途を考えざるを得なくなると述べた。

(3) これに対し小泉総理より、これまで国連が果たしてきた役割を評価しており、今回は国連中心になお一段の努力を惜しむべきではない、イラクに対し安保理決議を守らせるよう国連を通じた努力が探求されるべきであると述べた。

(4) これを受けてブッシュ大統領より、その点は心配無用であり、国際協調が重要なことはよく認識していると発言した。


3.日本経済

 ブッシュ大統領より、小泉改革の現状について質問があったのに対し、小泉総理より、順調に進んでおり、改革は軌道に乗っており、加速させたいと考えている、不良債権についても、近いうちに処理を加速させたい。今痛みを覚えることにより明日は良くなるのであり、改革は軌道に乗っていると応えた。これに対しブッシュ大統領は、改革への強い決意を歓迎する、日本経済が再び強くなることを期待していると述べ、小泉総理より最大の課題は経済の再生である旨応じた。


4.グローバルな問題

 ブッシュ大統領より、南アフリカで開催された持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)において日米共同で発表された「きれいな水を人々へ」の様なイニシャティブは重要であり、このような取組みによってアフリカの人々に多くのものをもたらすことが出来ると述べた。


(アフガニスタンのカブール・カンダハル間の道路建設に関する協力の発表)

 首脳会談に先立ち、カルザイ・アフガニスタン大統領及びサウド・サウディ・アラビア外相の出席も得て、日本・米国・サウディ・アラビアによるアフガニスタンのカブール・カンダハル間の道路建設に関する協力(総額1.8億ドル。内訳は日本が5000万ドル目途、米国は8000万ドル、サウディが5000万ドル)が発表された。


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