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小泉総理大臣


日英首脳会談の概要


平成16年6月9日


 G8首脳会合に出席するため米国ジョージア州シーアイランド島を訪問中の小泉総理は、8日、17時5分より55分頃まで同島内のシンクレア・オーシャンハウスにおいて、ブレア首相との間で日英首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり(日本側:杉浦官房副長官他、英国側:シャインワルド外交担当顧問他同席)。


1.二国間関係

 昨年7月にブレア首相が訪日した際に箱根で日英首脳会談を開催し、情報通信技術、科学技術、及び環境に関する共同文書が発表されたところ、右分野における協力が順調に進展していることを歓迎し、一層の協力の進展を目指すことで両首脳の意見が一致した。
 経済・投資の面で、海外からの対日直接投資の促進を重視している旨小泉総理より改めて強調された。
 ブレア首相からは、日本の対英投資の役割を大きく評価している旨の発言がなされ、両首脳は今後とも双方向で投資が増大することが重要であるとの点で意見が一致した。

2.国際情勢

(1) イラク

 日英首脳会談の直前に国連安保理でイラクに関する決議が全会一致で採択されたことを受け、両首脳は、右決議が全会一致で採択されたことは国際協調の大きな成果であると喜び合った。その上で、

(イ) 統治権限移譲によってイラク人自身が変化を実感できることが重要であること、

(ロ) 治安を始め国家運営にイラク人自身が徐々に責任を持つようにしていくことが重要であること、

(ハ) 治安状況の改善や政治プロセスの進展のために復興を進めることが重要であること、

につき両首脳間で認識が共有された。
 さらに、小泉総理は、難しい状況下武力行使に至るまでの対立を越えて国際社会の協調が実を結んで全会一致で国連安保理決議が本会談の直前に採択されたことは喜ばしい、右にいたるブレア首相自身の努力に敬意を表する旨述べた。
 ブレア首相からは、小泉総理にも謝意を返したい、人質事件という難しい状況下、大変な勇気と信念を持って復興支援を継続していることを高く評価し敬意を表したいと述べた。
 また、両首脳は、イラク復興に向け、共に引き続き努力をしていきたいとの点で意見が一致した。さらに、国連の積極的関与を含めて国際協調を維持、強化して政治プロセスを進展させるために、日英が協力をしていくことの必要性を確認した。

(2) 北朝鮮

 小泉総理から先の訪朝について趣旨次のとおり説明がなされた。

(イ) 日本の対北朝鮮姿勢は不変であって完全核廃棄を目指して六者協議を通して協調し、中国にも働きかけていくつもりである。

(ロ) 日朝国交正常化は、核・拉致問題を含め包括的な問題解決が前提である。

(ハ) 今回の訪朝の際に小泉総理が国際的検証を伴う完全核廃棄とそれに伴うメリットを強調したのに対し、金総書記は朝鮮半島の非核化が最終目標であるとしつつ、米国の政策への不安を強調し、六者協議を活用しつつ米国との話し合いを強く望んでいた。金総書記は、凍結提案は検証を伴うと言及した。
 ブレア首相は、小泉総理の訪朝の成果を評価し、総理が自ら関与していることを嬉しく思う、皆が総理を頼りにしていると述べた。さらに、英国は六者会合のプロセスを支持し、日本の立場を従来から理解・支持しているがそれに変わりは無い旨の発言があった。

3.その他

 会談終了後、先週のサッカーの日本とイングランド戦に話が及ぶなど、終始和やかな雰囲気の中で会談が実施された。


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