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小泉総理大臣


日ヨルダン首脳会談(概要)


平成16年6月10日


 小泉総理大臣は、6月9日午前8時30分(現地時間)より約30分間、G8サミット出席のため訪れている米国のシーアイランドにおいて、アブドッラー・ヨルダン国王との首脳会談を行ったところ、右会談概要以下のとおり。


1.二国間関係

(1) 小泉総理より、

(イ) 先般のイラクにおける人質事件解決のため、逢沢外務副大臣をヘッドとする現地対策本部への協力を含め、事件の解決のためにヨルダンが果たした役割に対する感謝を述べた。

(ロ) 更に、イラク問題について、現在のイラクの状況の下で日本のイラクに対する協力についてもヨルダンより様々な協力を得ていることについて、謝意を述べるとともに、今年はヨルダンと日本の外交関係樹立50周年にあたるので、今後とも更なる協力を続けていきたい旨述べた。

(2) アブドッラー国王より、

(イ) イラクを含め、日本の中東における役割は高く評価されており、ヨルダンとしても引き続き協力していきたい旨述べた。

(ロ) また、ヨルダンに対するこれまでの日本の協力を高く評価している。現在、日本との間で教育、保健、対パレスチナ支援、対イラク国連信託基金等で様々な協力が協議され、かつ実行されているが、ヨルダンは現在、改革を進めようとしており、中東における一つのモデルを作りたいと考えているところ、これからの数年間は非常に重要な時期に差し掛かるので、日本の協力を引き続き得たい旨の要請があった(これに対し、総理より、更なる協力を検討していきたい旨述べた)。

2.イラク問題

(1) 小泉総理より、

(イ) 全会一致で安保理決議が採択されたことは国際協調の証左であり評価している、イラク人が自分たちで国家を建設するという意欲を国際社会にわかるよう発信してもらいたいと考えている、また様々な宗派の対立を乗り越える必要がある、国際社会も安定した政権となるよう支えていくためには引き続き支援が必要であり、日本にふさわしい支援をやっていきたいと述べた。

(ロ) 更に、先般、チュニジアの外務大臣にも話したことであるが、対イラク支援に関して、日本とアラブ諸国の協力を進めていきたい、日本の方針として日本とアラブ諸国の対話を更に強化していく、そういう中で日本とヨルダンの友好関係に基づく協力は重要である旨発言した。

(ハ) また、現在、イラクにおける治安状況は引き続き厳しく日本の政府関係者や企業等民間人がイラクに入って協力できるところまではいっていないが、そういう中で自衛隊はイラクにおいて人道復興支援を進めている、幸いにしてイラクから来た統治評議会や宗教界の指導者は日本の自衛隊の活動を評価している、日本の自衛隊は治安維持活動はせず、それだけに各国との協力が必要であると述べた。

(2) アブドッラー国王より、

(イ) ヨルダンとしては日本の友人として、自衛隊の活動がうまくいくようにできることがあれば協力していきたい旨述べた。

(ロ) 更にヨルダンとしては、パレスチナの問題についても引き続き日本と協力していきたい。日本はこの地域において中立かつ公正な立場をとられており、高い評価を得ている、ロードマップを前進させる上でも政治プロセスでの協力をお願いしたい旨の発言があった(これに対し、小泉総理より、ロードマップに則り引き続き協力したい旨述べた)。



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