日独首脳会談の概要
平成16年6月11日
G8首脳会合に出席するため米国ジョージア州シーアイランド島を訪問中の小泉総理は、10日(木)9時30分から10時まで(日本時間10日(木)22時30分から23時まで)、同島内の日・独宿舎(シンクレア・オーシャン・ハウス)において、シュレーダー・ドイツ連邦首相との間で首脳会談を行った。同首脳会談の概要は以下のとおり(独側よりタッケ独経済労働省次官他、我が方より、杉浦内閣官房副長官他が同席)。
1.二国間関係
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日独関係は極めて良好、アフガニスタン復興支援他様々な分野で協力を実施しており、今後とも、様々な枠組みを通じて協力を推進していくことで意見が一致した。 |
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シュレーダー首相から、2005/06年に開催される「日本におけるドイツ年」において、日本の国民に対しドイツを総合的に紹介したいと言及があり、小泉総理からは、両国の相互理解促進の契機であり歓迎する旨述べた。 |
(3) |
小泉総理より、シュレーダー首相の訪日を期待する旨述べ、シュレーダー首相よりは、なるべく早期に、可能であれば年内に訪日したい旨述べた。
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2.イラク
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イラクの政治プロセスが新たな局面に入ったことを明確に示す新安保理決議の採択を歓迎するとともに、国際社会が一致協力して新しい国造りに向けたイラク人による努力を支援する必要性につき意見が一致した。 |
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橋本特使の独訪問を契機に進んでいる日独協力によるイラク復興プロジェクトの具体的進展を歓迎、今後の協力強化で一致した。
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3.アフガニスタン
シュレーダー首相から、独はアフガニスタン復興支援を重視しており、今次サミットに参加したカルザイ大統領の要請に応え、更なる支援強化を考えている旨述べた。小泉総理からは、我が国としても、出来る限り協力する旨述べた。
4.国連改革
小泉総理より、ドイツの国連改革への積極的な姿勢を歓迎する旨述べた。安保理改革実現に向けた機運は高まっており、改革の実現に向けて日独で協力していくことで一致した。
5.北朝鮮
小泉総理より、先日の訪朝につき説明を行い、シュレーダー首相からは、訪朝の成果を評価するとともに、今後も国際社会で協力すべき旨述べた。
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