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小泉総理大臣


日米首脳会談概要

平成14年6月26日


 小泉総理大臣は、現地時間6月25日午後6時15分(日本時間26日午前9時15分)から約40分間、カナダにおけるカナナスキス・サミットに際してブッシュ大統領との間で首脳会談を行った。

【同席者】

米 側: カード首席補佐官、ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官、エドソン国際経済担当大統領補佐官代理、ラーソン国務次官、フライシャー報道官、クラウドNSC上級部長兼国際経済担当大統領特別補佐官
日本側: 安倍官房副長官、高野外審、大島外審、藤崎北米局長、別所秘書官


【会談概要】

1. 冒頭発言

 総理より、先般父君が父島を訪問され、2度と経験したくないつらい思いをされた場所に行かれたが、島の人々の温かい大歓迎を受けたと聞き私も感動した、かつての敵がこのような関係を築くということは世界の模範となるのではないかと述べたところ、大統領より首相の配慮に感謝したい旨述べた。

2.日本経済

 総理より、日本では2002年に入り2月や4月には危機があると言われていたが、実際には、もう6月であり5月には景気底入れ宣言をした、構造改革は着々と進んでいる、政府部門の民営化の仕事も更に進めていく、また、2001年来不良債権の処理も進みつつある、見えにくいかもしれないが、日本なりの方法で着実に進めている、改革の中身は着実に進んでいる旨、また規制改革も進めていく旨述べた。これに対し、大統領は、素晴らしい、日本経済の強化は重要である旨、日本は重要な貿易相手であり、世界への影響力も大きい、改革が進んでいることを祝福したい旨述べた。

3.国際情勢

(1) 総理より、大統領の中東和平プロセス及びインド・パキスタンでの役割、そしてアフガニスタンといったテロ以降の大統領のリーダーシップに敬意を表する旨述べた。

(2) 大統領より、アフガニスタンについては約束された援助の実施を進めるよう、日米が各国にリマインドしようではないかと述べた。

(3) 総理より、日本は国際面における役割は米国と異なる面がある、軍事的貢献の面では制約があるが、国造りにおいて役割を果たすことが出来る旨述べた。

(4) 総理より、9月11日以降、ロシアとの関係を強化されたことは重要、かつてのライバルが協力関係を結んだことは有意義である旨、米ロが大量破壊兵器の削減に協力することは素晴らしいことであり日本はこれを歓迎している旨、ロシアの大量破壊兵器を減少させることに関連しての米国の提案を基本的に支持したいが、更に詰めるべき点が残っている旨述べた。これに対し大統領より、総理の支持を多とする、引き続き協力していきたい旨、このような大量破壊兵器拡散の観点からは、米国は、ロシアのイランへの拡散についても懸念を持っている旨述べた。

(5) 大統領より、来週のジョルダン国王の訪日については、米国としても重要と考えている旨、ジョルダンの置かれている立場に鑑み、米国としても、可能な限り援助していきたいが、日本も協力をお願いしたい旨述べた。これに対し、総理よりは、大統領の話を踏まえて、国王との会談に臨みたい旨述べた。

(6) 総理より、大統領の今回の中東和平演説については評価している旨述べた。これに対し、大統領より、現在の中東情勢の中では、パレスチナ改革については新しいダイナミズムが必要であり、自分(大統領)は新しい指導者を選出するようパレスチナ人に呼びかける、パレスチナ人がこうした目標を積極的に追求すれば、米国及び世界は彼らの努力を支援するであろう、イスラエルにも占領地の入植活動をやめるよう働きかけており、パレスチナ側も、国家樹立のための改革が必要であり、これらの目標に向かってアラブ諸国の協力も必要である旨、イスラエルとパレスチナの2つの国家が併存することが必要である旨述べた。


4.日米関係(沖縄、テロとの闘い

 総理より、5回目の会談だが何十回目かの会談であるかの感じがする、日米の友好関係は盤石であり更に強化していきたい旨、また日米関係は、極めて良好である、沖縄をはじめとする在日米軍の問題は重要であり、外務大臣レベルでひき続き協議させていきたい旨述べた。さらに、9月11日のテロは不幸な出来事だったが全世界を団結させ、危機感を共有することとなった、テロとの闘いは長い闘いとなるが、国際社会の連帯を維持していくことが大事である、そのためにも日米関係をより強固なものにしていきたい旨述べた。

【規制改革及び競争政策イニシアティブ報告書の公表】

 なお、日米間の「規制改革及び競争政策イニシアティブ」の下で2001年10月より行ってきた対話の成果が両国首脳への報告書としてとりまとめられ、会談後公表された。


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