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小泉総理大臣


小泉総理大臣の英国訪問
(首脳会談:概要)


平成15年4月27日


 4月26日、小泉総理は、最初の訪問国英国に到着し、同日19時(日本時間27日3時)から3時間にわたり、英国首相官邸でブレア英首相と、ワーキング・ディナー形式で会談を行った。概要は以下のとおり。

1.イラク問題

(1) 総理より、武力行使支持の判断は世論等の反対もあり困難だったが結果として正しく喜んでいる、国際社会は一時的に一致しなかったが、これから国際協調を再構築することは可能であり、日本もそのために努力する旨述べた。これに対しブレア首相からは、総理のリーダーシップによるものであり、ブッシュ米大統領とも総理が正しい判断をしたと話した、今回のプロセスで誰が真の友人かが分かったとの発言があった。

(2) 総理より、対イラク復興支援について、日本独自のもの、ORHAを通じてのもの、国際機関を通じてのもの、国連決議を行った上でのものが考えられる、日本からもORHAに政府職員を派遣しているので、緊密に協力していきたいと述べた。

(3) 総理より、イラク復興には国連の役割が必要である、国連の役割の重要性、国際協調の必要性につきG8サミット前にブッシュ米大統領と意見交換する予定である旨述べた。

(4) ブレア首相からは、難しいのは国連の適切な役割を見出すことである、国連決議を求めるにはオムニバス方式と分野別方式の2つがあるが、後者の方が望ましいかもしれない、難しい問題が後回しにされるかもしれないが国連においてモメンタムを維持する必要がある、国連の参加は必要だが、全てを管理するわけではなく、そのバランスが大事である、米に対しては国連を関与させる実際的利益につき話す必要があると考え、国連の参加なくしては他の国の参加が困難となり、米英軍がなかなかイラクから撤退できなくなるといった話をしている旨の説明があった。

(5) 小泉総理より、米国は軍事的に大勝利を得たがこれから政治的に勝利する必要がある、米国としては国際協力体制を再構築する必要があると思う旨述べた。これに対し、ブレア首相より、ブッシュ大統領はその点を理解していると思う、日英のような同盟国は、米国が他国の問題に手を差しのべるのを助けるべきである旨述べた。

2.地域情勢

(1) 中東情勢

・総理より、イラク問題を中東和平に如何につなげるかが重要である、川口外相がパレスチナを訪問し、アブ・マーゼン新首相と会談する最初の外国要人となる予定であると述べた。これに対し、ブレア首相からは、パレスチナ問題は世界の紛争の中核的問題であり、今が解決に向け前進する絶好の機会である、アブ・マーゼン新首相が2~3日で承認され、ロードマップが提示されれば、画期的なことである旨述べた。

(2) 北朝鮮

・総理より、米中朝協議の結果につき米国より報告を受けたが今後分析が必要である、北朝鮮の挑発にのらずに冷静に対応すべきである、今後日・韓そしてロシアも加わった形での協議が重要である、イラクと北朝鮮は違う旨の説明を行い、英国、EU各国の北朝鮮に対する働きかけの必要性を指摘した。これに対し、ブレア首相から、北朝鮮とはねばり強く交渉する必要がある、できるかぎり日本に協力するとの応答があった。

3.二国間関係

(1) 総理より、対日投資を5年で倍増すべく具体的な取組を開始した、また、2010年に年1,000万人の観光客を目標として取組を開始した旨説明した。

(2) ブレア首相からは、環境分野、特に自動車や発電に関する技術で日英の協力が可能ではないかと考えると述べ、総理より環境と開発の両立の鍵は技術である旨応答した。


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