小泉総理のルオン・ベトナム国家主席への表敬
(概要)
平成14年4月28日
4月28日、小泉総理は、日本時間午前11時30分から約40分間にわたり、チャン・ドゥック・ルオン・ベトナム国家主席への表敬を行ったところ、概要以下のとおり。
- 冒頭
ルオン国家主席より訪問を歓迎する旨述べ、これに対し小泉総理より、今回の訪問ではカイ首相とも有意義な意見交換を行うことができた、今朝はホーチミン廟を訪れたが、廟の前に書かれていた「独立と自由ほど尊いものはない」は世界に通じるものだと思われる旨発言した。さらに総理より、今回、越の街の活気の様子などに直接触れ、「百聞は一見如かず」だと感じた旨述べた。
- 日越二国間関係等
小泉総理より、この地域で「昇竜」と呼ばれるまでに発展した越が、ASEAN地域の発展のために重要な指導的役割を果たすようになると信じている旨述べた。ルオン国家主席より、越にとって日本は第一の貿易相手国、投資国、ODA供与国であり、越国民と政府を代表して心から感謝する旨の発言があった。ルオン国家主席より、越の国家目標は平和な環境の中で全ての国との良好な関係を築いていくことである旨発言した。
- 二国間人的交流
(1) |
ルオン国家主席より、相互信頼、長期安定の友好の基盤を共に作るため、特に青年の交流を更に進めていきたい、日本からの観光客がたくさん越を訪れており、これは日越の文化交流にも繋がるものと考えている、来年の日越外交関係樹立30周年の交流事業を重視しており、日越交流を発展させたい旨の発言があった。
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(2) |
ルオン国家主席より、天皇皇后両陛下への越訪問の招待が改めてなされ、小泉総理より、帰国して宮中にお伝えする旨述べた。 |
- 越のドイモイ政策
小泉総理より、市場開放化や改革に取り組んでいる越は、「改革なくして成長なし」という言葉を掲げて改革に努力している自らの考え方に通ずるものがあり、自分も「ミスター・ドイモイ」と言われるように努力したい旨の発言があった。
- 結び
最後に小泉総理より、越は仏、米、中と戦った歴史を持っているが、重要なことは、現在、それぞれの国と良好な関係を築いているということだと思う、日本も米と戦ったが、その後、アメリカとも良い関係を築きながら発展してきた、仏、米、中に屈せず、それらの国々とも良い関係を築いている越であれば、必ずや発展する旨述べた。
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