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小泉総理大臣


小泉総理大臣の東チモール訪問
(概要と評価)

平成14年4月29日

 4月29日、小泉総理大臣は、5月20日の独立を控えた東チモールを訪問したところ、その概要及びとりあえずの評価は以下のとおり。

1.日程

4月29日 午後  ・ディリ着
・シャナナ・グスマン大統領当選者及びデ・メロ国連事務総長特別代表との会談
・マリ・アルカティリ首席閣僚との会談(ラモス・ホルタ外務・協力担当上級閣僚同席)
・PKF司令部訪問
・自衛隊ディリ宿営地訪問及び作業現場視察
・ディリ発


2.会談の概要

 小泉総理は、12:30より約35分間、シャナナ・グスマン大統領当選者及びデ・メロ事務総長特別代表と、13:15より約50分間、マリ・アルカティリ首席閣僚(ラモス・ホルタ外務・協力担当上級閣僚同席)と夫々会談をおこなったところ、その概要以下のとおり。なお、会談後、双方が発表した共同プレス・ステートメントを別添する。

(1)東チモールの独立

 小泉総理は、シャナナ・グスマン氏が、東チモールの初代大統領に国民の圧倒的な支持を得て選出されたことに対して祝意を表明した。また小泉総理は、東チモール要人に対して、同じアジアの国として、21世紀の始まりに東チモールが独立することに対して祝意を表明した。これに対して、東チモール要人より、独立直前のタイミングでの総理の訪問は、東チモールに自信を与えるものであるとして謝意が示され、これまでの日本の支援に対して感謝の意が表明された。

(2)東チモールへの支援

 小泉総理より、厳しい財政状況の下、99年の支援国会合の際に表明した1億3千万ドルの復興・開発及び人道支援を着実に実施している、自立に向けた国造りのため、人材育成、農業、インフラ整備の三分野に重点をおいた支援を引き続き実施していきたい旨述べた。また、難民の帰還と国民の和解が、東チモールの安定のために不可欠であるとして、そのために引き続き協力していきたい旨表明した。これに対し、東チモール要人より、これまでの日本の多大な支援に感謝するとともに、引き続きの支援につき強い期待が表明された。

(3)自衛隊の派遣

 小泉総理より、日本は、東チモールのPKOに自衛隊施設部隊約700名を派遣しており、その活動のための理解と支持を得たい旨述べたのに対し、東チモール要人より、自衛隊の東チモールのPKOでの活動は、国造りの大きな手助けとなっていると高く評価するとともに、その派遣を歓迎・感謝する旨表明があった。

(4)国際社会との関わり

 小泉総理は、これまでの東チモールにおける国連の役割を高く評価するとともに、独立後の東チモールの安定のためには、国連の関与が重要である旨述べた。東チモール要人は、独立後の東チモールが、国際社会の一員として、周辺国との良好な関係を構築していくとの考えを表明し、小泉総理は、日本としてもそのために協力していくとの意向を示した。

3.とりあえずの評価

(1)未来志向の二国間関係の構築

 今世紀初の独立国として国際社会の一員となる東チモール要人に対して、総理自らその独立に対する祝意を伝達するとともに、今後の協力姿勢を示したことにより、東チモールの指導層との間で強固な信頼関係を構築することができた。また、小泉総理及び東チモール要人が、日本と独立後の東チモールとが、未来を志向する良好で緊密な関係を構築すべく力を合わせていくとの決意を共同プレス・ステートメントにおいて確認することができたことは、独立後の二国間関係の発展にとり重要な意義があった。

(2)日本の貢献をアピール

 G8首脳として初めて東チモールを訪問し、直接東チモール要人に日本の東チモールに対する支援の基本的な考え方を説明し、先方の高い評価と謝意を得るなど、国連を中心とする国造りに対する日本の積極的姿勢を国際社会に対して印象づけることができた。

(3)自衛隊部隊の激励

 小泉総理が、総理としてはじめて、国連平和維持活動に従事している自衛隊部隊の宿営地を視察し、直接隊員を激励した。自衛隊施設部隊の活動については、東チモール要人より歓迎と感謝の意が表されるとともに、東チモールでの自衛隊の活動に対する東チモール側の理解が確認された。


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