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小泉総理大臣


日韓首脳会談(概要)

平成14年9月22日


 ASEM(アジア欧州会合)第4回首脳会合出席のためコペンハーゲンに滞在中の小泉総理は、22日午前11時(現地時間)より約1時間、金大中(キム・デジュン)大統領との間で首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

北朝鮮関係

1.小泉総理より以下を述べた。

(1) 北朝鮮政策については、これまで日米韓で緊密な連携・協力を図りながら、建設的な対話を通じて北朝鮮を国際社会に関与させるとの方針を堅持してきたが、その甲斐もあって、北朝鮮が日米韓三国との対話に前向きな姿勢を示し始めていることは心強い。

(2) 最近、京義線、東海線ならびに南北間の道路を連結するプロジェクトが具体的な進展を見せていることは、南北間の対話と協力が促進されていることの象徴であり、喜ばしい。私としても、引き続き貴大統領の包容政策を強く支持していく。

(3) 日朝関係については、先に電話で説明させて頂いたとおり、10月中に国交正常化交渉を再開する予定であるが、重要なことは、北朝鮮が、「日朝平壌宣言」の原則と精神に則って、北朝鮮が諸懸案の解決に向けて具体的に誠実な取り組みを見せることである。

(4) 19日には、ブッシュ大統領とも電話で会談し、朝鮮半島の緊張緩和のため、建設的な対話を行うことが重要であり、金正日委員長も米国との対話の意欲があることを説明して、米朝対話を促した。これに対し、ブッシュ大統領は、この問題を真剣に検討すると述べていた。

(5) また、韓国側が日本の北朝鮮との対話を支持したことに対し、謝意を表明する。

(6) なお、日本としては、北朝鮮の最近の経済措置の動向に関心を有している。


2.これに対し金大中大統領は、以下のとおり述べた。

(1) 小泉総理の訪朝は、政治家として勇気ある決定であり、先般の訪朝を通じて日朝間の懸案について進展が成し遂げられたことに、改めて敬意を表する。

(2) 小泉総理の訪朝は、日朝関係の改善を通じて、南北関係の改善はもちろん、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定の増進に寄与するものである。今後の日朝国交正常化交渉の進展を期待する。


3.更に金大統領から、南北関係について以下のとおり述べた。

(1) 南北関係については、最近、京義線、東海線ならびに南北間の道路を連結するプロジェクトが具体的な進展を見せている。

(2) 北朝鮮は、これまでと異なり、非常に積極的な姿勢を見せている。

(3) 南北間の合意事項の着実な履行のために最善を尽くす。

(4) また、最近北朝鮮が推進している経済管理改善努力が、改革・解放へとつながるように、国際社会が積極的に支援していく必要がある。


4.また、両首脳は以下の2点で一致した。

(1) 南北対話及び日朝対話とともに、米朝対話を平行して進めていくことが、非常に重要であり、米朝対話再開を期待する。

(2) 今後とも日韓米で三国の緊密な連携・協力を図りながら、朝鮮半島の緊張緩和、ひいては北東アジア地域に大きな平和を構築するため、引き続き積極的に取り組んでいく。


日韓関係

1.小泉総理から、ワールドカップ成功は良かった、日本のサッカーファンも増えた、韓国選手の活躍は素晴らしく、学ばなければならない旨述べた。これに対し、金大統領から謝意が表明されるとともに、共催成功は良かった、韓国選手への惜しみない声援に感謝、このようなことが日韓親善に弾みをつける旨の発言があった。

2.更に、小泉総理から、これで終わらせてはいけない、スポーツ交流等の計画が進んでいる旨述べ、金大統領から、重要なことである改めて青少年交流に合意したい旨述べた。また、両首脳は、「日韓共同未来プロジェクト」の準備が順調に進んでいることを歓迎した。


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