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小泉総理大臣


ASEM首脳会合
小泉総理と朱鎔基総理との会談
(概要)

平成14年9月23日


 9月22日、ASEM首脳会合のためにデンマークを訪問中の小泉内閣総理大臣は、日本時間23日午前0時から0時30分まで、朱鎔基総理との間で会談を行った(先方:唐家セン外交部長、石広生対外貿易経済合作部長他同席。当方:上野官房副長官、高野外務審議官他同席)。

1.日中関係

(1) 小泉総理より、以下のとおり述べた。
 国交正常化30周年に当たる本年、両国間で盛んな交流活動が行われており喜ばしい。特に、本年春には中国から5千人が訪日して全国を友好訪問したのに続き、現在我が国から1万人が訪中しており、様々な活動や各界・各層との交流を行っている。さらに、先日は川口大臣が訪中し、有意義な意見交換を行った。今後、二国間のみならず、地域・地球規模の問題についても、協力を強化し、本年4月のボアオ・アジア・フォーラムで自分(小泉総理)が述べた「中国の経済発展は脅威とはならない」との方針に基づき、日中関係を進めたい。

(2) これに対し、朱鎔基総理より、以下のとおり述べた。
 ボアオ・アジア・フォーラムに続き再会でき、喜ばしい。22日には人民大会堂で1万人が集い、交流式典が行われた。そこで江沢民主席は重要講話を発表したが、これは日中友好プロセスの中で重要な出来事である。自分(朱鎔基総理)は、日中関係が更に深まることを希望しており、ボアオ・アジア・フォーラムでの総理の発言(注:「中国の経済発展は脅威とはならない」)に感謝している。日中経済関係には、農産物貿易に関して一部摩擦があるが、友好的な話合いを通じて問題解決していきたい。

(3) さらに、朱鎔基総理より、以下のとおり述べた。
 昨年、小泉総理は盧溝橋に足を運び、本年8月15日には歴史についての談話を発表し(注:戦没者追悼式における総理の式辞を指すものと思われる。)、これらに対する中国の反応は良いものであった。同時に、歴史の問題の重要性を理解してほしい。江沢民主席の22日の重要講話でも、「歴史を鑑として未来に向かう」旨述べられている。

(4) これに対し、小泉総理より、以下のとおり述べた。
 両国関係においては、過去を直視して、現在の問題を解決し、将来のより良い関係に続けていくことが重要である。本年は国交正常化30周年であり、両国間の問題に加え、地域の問題、地球規模の問題についても協力を強化していきたい。


2.朝鮮半島情勢

(1) 朱鎔基総理より、以下のとおり述べた。
 小泉総理の訪朝の成果をお祝い申し上げる。中国は、南北の対話・平和統一を支持しており、同時に、日米と北朝鮮との対話を支持している。小泉総理の北朝鮮訪問という重要な外交活動を称賛する。

(2) これに対し、小泉総理より以下のとおり述べた。
 訪問前後に、中国政府に訪朝を支持・歓迎いただいたことに感謝する。日本の総理として初めて北朝鮮を訪問し、金正日国防委員長と会談した。日朝関係の改善は、日朝間のみならず、米中韓露の大きな関心でもある。拉致問題への取組みを続けるとともに、一連の問題についても、「平壌宣言」に則り、10月に交渉を再開させたい。自分(小泉総理)は、「北朝鮮が国際社会の一員となることが、北朝鮮にとり最も重要であり、国際社会との協調が北朝鮮の利益である、日朝関係の改善は地域及び世界にとっての利益でもある」と金委員長に伝えた。北朝鮮は、核・ミサイルの問題について国際合意を遵守すると発表した。北朝鮮と友好関係にある中国からの国際協調路線を促すような働きかけが重要と考えている。

(3) これに対し、朱鎔基総理は以下のとおり述べた。
 小泉総理の北朝鮮訪問に対する中国の反応は積極的なものである。南北の和解とともに、日米との対話を期待する。中国は南北の平和・和解・統一、北朝鮮と関係国との対話を推進していきたい。




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