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小泉総理大臣

日ASEAN特別首脳会議

新千年期における躍動的で永続的な
日本とASEANのパートナーシップのための東京宣言
(「日・ASEAN東京宣言」)
[意義と概要]


平成15年12月11日


1.「日・ASEAN東京宣言」の意義

(1) 将来の日・ASEAN関係の基本的方向性の指針となる歴史的文書。

(2) 過去30年余りの、日・ASEAN関係を回顧した上で、(ASEAN側は、我が国によるASEAN諸国の経済発展及び反映に対する貢献に謝意を表明)新時代における日・ASEAN関係発展のため、

日・ASEAN協力関係の共通の「基本原則と価値観」
「行動のための共通戦略」
「実施のための措置」
に合意した。

(3) この東京宣言と一体をなし、具体的な行動計画を盛り込んだのが「日本・ASEAN行動計画」。この「東京宣言」と「行動計画」の発出により、今後の日・ASEAN協力の展望につき、原理原則にとどまらず、具体的な施策を伴った内容が合意された。

(4) この東京宣言と行動計画発出の注目すべき点は以下の通り。

我が国のASEAN重視政策の再確認
日・ASEAN関係の基本原則、共通認識として、「法の支配」、「人権及び基本的自由の擁護と促進」、「公正で民主的な環境」、「アジアの伝統と価値観の重要性」等で一致。
包括的経済連携の更なる推進
ASEANの経済発展に資するための日本のODA政策
-人材育成のため、今後3年間で15億ドルを超える協力、4万人規模の交流。
-メコン地域開発への協力(3年間で15億ドル)、BIMP-EAGA(東ASEAN成長地域)等統合強化のための支援。
政治、安全保障分野での協力、パートナーシップの強化(テロ対策、海賊対策等での協力の推進)

(5) 今後、日・ASEANは東アジア・コミュニティづくりを念頭に置いて協力関係を推進していくことになるが、東京宣言はそのための基本文書となるもの。


2.東京宣言の主なポイント

(1) 前文

 各分野での日・ASEAN関係の著しい進展を確認し、我が国がASEAN諸国の経済発展と繁栄に重要な貢献を果たしてきたことを評価。(77年の福田スピーチにある)「心と心のふれあい」は「共に歩み、共に進む」パートナーとして発展したと確信。バリ・コンコードⅡへの全面的な支持を再確認。 等

(2) 基本原則と価値観

 日・ASEANは社会的文化的親近性を深化拡大。東南アジア友好協力条約の目的、原則及び精神を評価。公正で民主的で調和された環境で平和な東アジア地域の創設。法の支配と正義の尊重、人権と基本的自由の擁護等での共通のビジョンと原則の醸成。ASEAN共同体の実現の努力と開発援助等を通じASEANの経済発展と統合努力に高い優先度を付与。ARF等の協力枠組みの推進。 等

(3) 行動の共通戦略

(イ)包括的経済連携及び金融財政協力の強化
(ロ)経済発展と繁栄のための基礎の強化
(ハ)政治・安全保障の協力とパートナーシップの強化
(ニ)人的交流・人材育成の円滑化及び強化
(ホ)文化広報における協力の拡大
(へ)「東アジア・コミュニティ」の構築に向けた東アジア協力の深化
(ト)地球規模の問題への対処における協力

(4) 実施のための制度的及び資金的措置

 行動計画に基づき具体的な活動と最も重要なプロジェクトを推進。既存の資金メカニズムの強化。各国の能力との両立の下、必要な資源の提供にコミット。宣言と行動計画の実施に関する進展を日・ASEAN外相会議において見直し、日・ASEAN首脳会議に報告。行動計画の定期的見直し。
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