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小泉総理大臣

日ASEAN特別首脳会議

日ASEAN外相会議(概要)


 11日午前11時から、日ASEAN外相会議が行われ、日ASEAN特別首脳会議の準備会合として、首脳会議の運営及び成果文書の確認等を行ったほか、同特別首脳会議の意義付けをはじめ、日ASEAN関係全般について意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。
(川口外務大臣及びハッサン・インドネシア外務大臣を共同議長とし、各国外相及びASEAN事務総長らが出席。(但し、ブルネイ及びシンガポールは代理が出席。))


1.総論

(1)川口大臣発言

  ● 日ASEAN関係は、東アジアにおける地域協力を推進する上での「中核」であり、東アジア・コミュニティの創造に向けて協力していく。

  ● 日本とASEAN諸国との経済連携をスピード感をもって作ることが重要。その意味で、シンガポールとの協定は先駆けとなり、タイ、フィリピン及びマレーシアとの正式交渉が合意したことを歓迎

  ● ASEANの一体性は、この地域の健全な発展のためにも重要。そのためにも、日本は、ODA供与に当たって引き続きASEANにプライオリティを置き、域内の格差是正に努力する。また、人材育成についても重点分野を設けて一層強化する。

  ● 日ASEAN関係は、経済・開発分野のみならず政治・安全保障分野についても、10月に開催された日ASEAN安全保障シンポジウムの提言に従い、協力を強化する。

  ● 青年交流を軸に、人の交流を強化する。

(2)ASEAN各国外相の発言

  ● 日ASEAN特別首脳会議は、ASEANの域外で対話国と初めて行われる、ASEANにとって歴史的な会議であり、その際に発出する成果文書を歓迎。同文書は極めて広範で、具体的かつ実質的な協力のための措置である。これまで対和国との間で、120に及ぶ具体的な本「行動計画」を作成したことはなく多いに有意義。単に30数年にわたる協力関係を記念するのではなく、今後の日ASEAN協力の基礎(プラットフォーム)となる。今後、この行動計画の履行をフォローアップするためのメカニズムの強化が重要。

  ● 経済分野では、「援助国ー被援助国」関係から、対等なパートナーへ次第に成熟しつつあることを確認。日本とASEAN諸国との経済連携協定の進展が重要であり、タイ、マレーシア、フィリピンとの正式交渉開始を歓迎。(シンガポール外相からは、同国が経済連携協定の先駆けとなったことを誇りに思う旨発言。)

  ● 日・ASEAN関係の成熟に伴い経済・開発分野の協力から、政治・安全保障分野についても関係を強化していくべきである。

  ● 開発分野では、ASEANの域内格差是正に向けた協力が重要であり、これは、東南アジア域内、ひいてはアジア地域の安定に寄与。特に、メコン地域開発、ブルネイ・インドネシア・マレーシア・フィリピンASEAN成長地域(BIMPーEAGA)が重要。BIMPーEAGAでは、ボルネイ島など同地域内の貧困地域の格差是正、バガンで行われた地域間の協力会議などのサブリージョンの開発が重要であり、日本からも協力をお願いしたい。

  ● 東アジア・コミュニティについては、ASEAN+3、ASEAN+1(日本)等のメカニズムを通じコミュニティの構築をしていきたい

  ● 東南アジアにおける友好協力条約(TAC)は、ASEANにとって最も重要な文書の一つ。日本によるTAC締結の意図表明は、日本のASEAN重視姿勢の表れであり歓迎し、感謝


2.その他

 川口大臣より、「行動計画」のフォローアップ・メカニズムの重要性を指摘しつつ、日ASEAN外相会議にてフォローアップし、同首脳会議に報告しすることを提案。また、同外相会議の下の高級事務レベル会合(SOM)等の役割の重要性も重要である旨発言。これに対し、ASEAN各国外相は賛成の意を表明。
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