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小泉総理大臣


日米韓首脳会談(概要)

平成14年10月27日

 メキシコのロス・カボスにおけるAPEC首脳会議に際し、26日午前(日本時間27日未明)、日米韓首脳会談が行われたところ、概要以下のとおり。会合後、発出された三国共同声明(仮訳)は別添のとおり。

1.北朝鮮情勢

(1) 小泉総理の発言の概要は以下のとおり。

日本は、日朝国交正常化は地域の平和と安定に資するものでなければならないとの立場。正常化交渉では、拉致問題とともに、核の問題を含む安全保障上の問題を最優先課題として取り上げる。正常化交渉は、特に拉致問題及び核問題を含む安全保障上の問題との関係において、日朝平壌宣言の完全な遵守なくして妥結されることはない。
北朝鮮による核開発問題、特に目下の懸案であるウラン濃縮プログラムは、北東アジア地域、ひいては国際社会の平和と安全にとって極めて深刻な問題。我が国は自らの安全保障上の問題として深刻に受け止めている。
重要なことは、日米韓3国が一致団結し、粘り強い関与を通じて平和的解決を目指すこと。北朝鮮に対し、早急かつ検証可能な撤廃を求めることが重要。
諸問題の平和的解決のため、日朝国交正常化交渉及び南北閣僚級会談等のチャネルを有効に活用し、北朝鮮に国際社会の一員として責任ある具体的な対応を求めたい。


(2) 金大中(キム・デジュン)大統領の発言の概要は以下のとおり。

ブッシュ大統領が行ってきた国際テロへの闘い、指導力、核兵器問題に対する対応を評価している。また、小泉総理の冷静で力強い対応を評価したい。
核の問題には強い懸念を有しており、今後とも粘り強く平和的解決のため努力していく。三ヶ国の連携・協議が必要。先般の閣僚級会議でも、この計画については全く認められないと述べた。近々行われる国防相間の会合でも最優先の課題としてとりあげる。韓国の国民の85%は核に反対し、平和的解決を求めている。
「合意された枠組み」に対して重大な損害(ダメージ)が与えられたことは事実だが、その問題については、注意深く対応する必要がある。「合意された枠組み」によって、北朝鮮のプルトニウム開発を阻止してきたことは事実であり、北朝鮮のプルトニウム計画について新たな危機を作り出してはならない。
我々は、北朝鮮の動向を注視し、日米韓三ヶ国で協調しながら、次の対応をとっていくことが重要である。三ヶ国の連携で北朝鮮の核開発計画を撤廃したい。


(3) ブッシュ大統領の発言の概要は以下のとおり。

米国は、本件の平和的解決にコミットしており、北朝鮮を侵略するつもりはない。核のない朝鮮半島、この問題の平和的解決について、米中間でも共通の利益がある。
北朝鮮は、我々の支援を必要としており、我々として他の問題とともに本件核問題を解決するチャンスがある。我々も北朝鮮の平和的行動を求めたい。
日米韓三国の連携、国際社会との協力が重要。この問題の解決に自信を持っている。継続的で、脅迫的でない形で問題の解決に対応していきたい。
合意された枠組みについては、これが大変微妙な問題であることを完全に理解している。収拾がつかなくなることがないよう対応することが重要である。


(4) 以上の議論の結果、三首脳の間で、本件プログラムが「合意された枠組み」、核不拡散条約、北朝鮮のIAEA保障措置協定、南北非核化共同宣言に対する違反であり、北朝鮮に対し、迅速かつ検証可能な形でこのプログラムを撤廃するよう求めていくことで意見が一致した。
 また、本問題の解決のためには、日米韓三国のみならずその他の関係国とも連携しながら、あくまでも北朝鮮へのねばり強い働きかけを通じて平和的に解決する方途を探ることが重要であるとの見解で一致した。


2.イラク情勢

 現在、国連安保理で行われている努力を支持するとの点で一致した。


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