日・インドネシア首脳会談
(概要)
平成14年10月27日
APEC開催中のロス・カボス(メキシコ)において、10月26日午後6時20分(日本時間同27日午前9時20分)から30分間に亘り、小泉総理とメガワティ・インドネシア大統領との間で、日・インドネシア首脳会談が行われたところ、概要以下の通り。
1.テロ対策
(1) |
小泉総理より、概要以下のとおり述べた。
(イ) |
先般のバリ島での爆発事件に関し、心からのお悔やみとお見舞い申し上げる。多数の罪のない人々を殺すことは許せないことである。
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(ロ) |
(テロリストの)場所を確かめ逃げ場をなくすために各国の協力が必要である。警戒の薄いところをテロリストは狙っている。国内の取締りにご苦労が多いと思うが、テロ対策協力が必要である。
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(ハ) |
密輸や海賊問題も、テロと無縁ではない。
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(2) |
これに対して、メガワティ大統領より、概要以下のとおり述べた。
(イ) |
バリ島の事件の際の、日本および世界各国からの励ましの言葉に感謝する。バリでの事件はインドネシアの人々を苦しめている。
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(ロ) |
自分(大統領)は以前より暴力を振るう者に対し厳しい措置をとってきた。テロリストとの闘いには長い時間が必要である。捜査には苦労を伴うが、テロリストの足取りは必ずつかめる。
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(ハ) |
日本とインドネシアは古くからの友人である。今後、人や物の密輸への対応等、いろいろな分野での協力が必要である。インドネシアは、テロリスト対策には経験がある。マルチの協力や二国間の協力によって、テロリストがどこにいるのか分かれば問題を解決できる。この困難な問題に立ち向かうために努力していく。
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(ニ) |
テロへの対応における日本政府の支援に大変感謝している。DNA鑑識の専門家を送っていただいたことは大変有り難かった。
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2.わが国の対インドネシア支援
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小泉総理より、概要以下のとおり述べた。
(イ) |
わが国は、貴国の改革努力を引き続き積極的に支援していく考えである。経済改革、ガバナンス改革、人材育成の分野で総額約2,600万ドルの無償支援を決定した。
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(ロ) |
自分(総理)も改革を進めていくが、貴大統領にも更に改革を進めてもらいたい。
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(2) |
これに対して、メガワティ大統領より、2,600万ドルの支援は大変貴重な支援であり、感謝申し上げたい旨述べた。
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3.メガワティ大統領の公式訪日
総理より、2003年の双方にとり都合の良い時期に、メガワティ大統領を公式に日本にご招待したい旨述べた。これに対し、メガワティ大統領より感謝の意が表明された。
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