小泉総理の首脳会談後のステートメント
2002年1月9日
- 本日、私の今回のフィリピン訪問に際し、アロヨ大統領はじめとし、温かい歓迎を受けたことに対し、厚く御礼申し上げます。アロヨ大統領とは昨年9月、大統領が訪日された際に会談しました。その際、日本とフィリピンの両国が、二国間の枠を越え、地域的な問題やグローバルな問題に対処するための協力関係を構築することで合意しました。
- 本日の会談では、この精神の下、テロ問題、海賊問題、経済、人材育成などについて意見を交わし、その対処の協力していくことを合意しました。また、只今署名を行った「日・フィリピン・パートナーシップ・プログラム」は、二国間で協力しながら他の国を支援するためのものであり、まさに両国が「成熟した関係」であることを表すものです。
- 私は、本日の会談で、我が国とASEAN諸国との間で、「率直なパートナー」として「共に歩み、共に進む」関係を築いていきたいとの考えを申し述べましたが、多くの点で大統領と認識を共有でき、大きな成果があったと思います。お互いに協力が必要であるとの合意ができたことは、日本・フィリピン関係のみならず、日・ASEAN関係、ひいては地域全体にとってすばらしいことと考えます。
- 今後とも、両国の成熟した関係をより一層発展させるため、アロヨ大統領と緊密な協力関係を維持していきたいと考えます。
- また、今月のアフガニスタン復興支援拡大閣僚級会合の開催に当たり、フィリピン側から参加を頂くこととなりました。また、アロヨ大統領の本年中の招待を申し上げ、御承諾を得ました。2005年の国際博覧会へのフィリピン側の前向きな返事を期待しています。
- フィリピン側の御歓待と実りある会談ができたことに対して、改めて感謝申し上げます。
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