南アフリカ共和国大統領就任式典への特派大使等の派遣について
平成16年4月16日
- わが国政府は、4月27日(火)に南アフリカ共和国の首都プレトリアで行われる大統領就任式典に森喜朗(もり・よしろう)衆議院議員(前内閣総理大臣)を特派大使として、杉浦正健(すぎうら・せいけん)衆議院議員を特派大使顧問として派遣することとした。
- 南アフリカ共和国は、アパルトヘイト政策に基づく人種対立を乗り越え、1994年4月27日に全人種参加による民主的選挙を実施したことから、4月27日は「自由の日」として祝日に指定されている。今年は、南アフリカ共和国が民主化を達成してから10周年という節目の年にあたり、今回の大統領就任式典は、同国の政治・歴史上極めて重要な意義を持つ国家行事である。
- わが国にとって、南アフリカ共和国は、アフリカのみならず国際社会の諸問題に取り組む上で重要なパートナーであり、わが国と南アフリカ共和国は、TICAD(アフリカ開発会議)およびNEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)のそれぞれの主導国として、両国間の連携を図りつつ、アフリカにおける開発や平和の定着のために共に努力しているほか、国連改革、環境問題をはじめとするグローバルな課題についても緊密な協力関係にある。このような良好で緊密な二国間関係を考慮し、わが国は南アフリカ共和国との友好関係を更に発展させるために、今回の大統領就任式典に特派大使および特派大使顧問を派遣することとしたものである。
(参考)
- TICAD(アフリカ開発会議)
わが国が打ち出しているアフリカ開発イニシアチブ。アフリカ側の開発のオーナーシップ、国際社会のパートナーシップの連携の重要性を説いている。これまでに計3回(1993年、1998年、2003年)開催。第3回アフリカ開発会議(TICAD III)(昨年9月29日から10月1日、於:東京)には、アフリカの元首23名を含め、89 カ国、47機関から1,000名以上が参加した。
- NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)
アフリカ自身の手による開発イニシアチブ。NEPADには、ターボ・ムベキ・南アフリカ共和国大統領の提唱したアフリカン・ルネッサンスの精神が息づいている。NEPAD事務局は南アフリカ共和国に所在。
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