平成13年10月1日

1. 橋本龍太郎元内閣総理大臣は、10月7日（日）から12日（金）まで、総理特使として、エジプトとアラブ首長国連邦を訪問する。
   
   
2. 橋本元総理は、エジプトではわが国の無償資金協力により建設されたスエズ運河架橋の完成式典にムバラク大統領と共に出席し、エジプトおよびアラブ首長国連邦において政府要人と会談する予定である。
   
   
3. わが国は、先月米国で発生した同時多発テロに関し、国際社会が断固たる姿勢を一致して示す必要があるとの考えに基づき、中東諸国等に対して様々な働きかけを行ってきたが、かかる外交努力の一環として、今回橋本元総理を両国に総理特使として派遣することとしたものである。
   
   
4. なお、橋本元総理はこれら諸国の訪問の前に、10月3日（水）から6日（土）まで、政府要人等との会談のため、キューバを訪問する予定である。
   
   ＜参考1：訪問日程の概要＞

   10月3日	成田発
   4日	キューバ着
   5日	キューバ政府要人との会談
   6日	キューバ政府要人との会談、キューバ発
   7日	エジプト着
   8日	エジプト政府要人との会談
   9日	スエズ運河架橋完成式典出席、エジプト発、ア首連着
   10日	ア首連要人との会談
   11日	ア首連発
   12日	成田着

   
   
   ＜参考2：スエズ運河架橋＞

   （1）	わが国の無償資金協力（約135億円、総工費の約6割）により建設。
   （2）	95年3月のムバラク大統領の訪日を機に、日・エジプト間の共同プロジェクトとして検討を開始し、97年8月に橋本内閣において閣議決定。98年5月着工、本年9月に完成。
   （3）	架橋の所在地は、スエズ運河の地中海側より約50Km（カイロ北東約150Km）のイスマイリヤ県カンタラ。
   （4）	架橋は、全長4Km（取り付け道路を含めると9Km）、高さ70m（大型船舶の通航可能、世界一）の斜張橋。
   （5）	これまで殆どフェリー輸送に依存してきたエジプト大陸部とシナイ半島との交通を容易にすることで、シナイ半島の開発促進等の経済社会効果が期待される。