共同プレス・ステートメント（日・独）
小渕総理大臣・シュレーダー首相
於ボン、1999年1月12日
我々は、世界経済の動向、及び、日独両国間の協力を拡大するとともに国際金融通貨制度を強化するための方策につき、幅広く、また、忌憚のない意見の交換を行った。
我々は、世界経済の持続可能な成長を達成するため、国際金融システムを改善する必要があることで合意した。我々は、こうした目的に向け、金融監督規制の強化、ヘッジファンド等国際的に活動する機関投資家に関する問題への取り組み、為替相場安定のための基礎的な経済環境の達成、暫定・開発両委員会の強化等を含めた諸方策によるIMFのプログラム及び手続きの改善等の様々な分野において、他のG7国と協力しながら一致して対処していく。
我々は、新通貨ユーロが成功裏に発足した後の外国為替市場の動向について議論を行い、外国為替市場の安定の上で健全な政策が重要であることを再確認した。我々は、外国為替市場において、ユーロと円とのレートの安定がとりわけ重要であるという点で合意し、その観点から、為替市場の動向をより注意深くモニターし、為替相場の不均衡やその原因を早い段階で正していくことで合意した。
