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過去の記録

小渕総理訪中の概要

平成11年7月

1.日程概要

7月8日夕刻  北京着、日中文化友好年レセプション出席
9日午前 日中首脳会談(朱鎔基総理)
  江沢民主席との会見、歓迎昼食会
 午後 李鵬全人代常務委員長との会見、内外記者会見
  朱鎔基総理主催歓迎晩餐会
10日朝  銭其シン副総理主催朝食会、日中関係者との茶話会
汪道涵海峡両岸関係協会会長との電話会談
 昼前 中国発モンゴルへ

2.全般的な評価

 今次訪中においては、「平和と発展のための友好協力パートナーシップ」の名の下に、21世紀に向けた日中協力を着実に進めていくことで一致したことで、新世紀への「かけはし」となる訪問となった。中国側は、対日政策重視の姿勢を示し、我が方は中国を国際社会に引き入れる努力を行った。

3.具体的な成果

(1)朱鎔基総理訪日
 明年、朱鎔基総理が訪日することで合意した。首脳訪問の継続性の確保。

(2)WTO二国間交渉の妥結
 中国のWTO加盟に向けた二国間交渉が実質妥結。米、EU等との交渉にも弾みとなると期待される。また、米中関係にも良い影響を与えるものと考えられる。

(3)緑化協力
 中国の緑化事業の支援のための基金を設立する考えを伝え、中国側から賛意の表明があった。

(4)33項目の共同作業の促進
 昨年の江主席訪日時に発出した33項目にわたる日中協力について、着実な進展をレビューし、更なる促進で一致した。この関連で、総理より、日中経済問題に関し申し入れ(広東国際信託投資公司(GITIC)、鉄鋼輸入、保険会社参入)。

(5)朝鮮半島情勢
 我が国の対北朝鮮政策を説明し、北朝鮮によるミサイル再発射の抑止や拉致問題の解決につき、中国に北朝鮮への働きかけを求めた。朱総理からは、朝鮮半島の平和と安定のために出来ることはやる用意があるとの反応があった。李鵬委員長より、機会があれば、日本の意見を伝える旨発言。

(6)米中関係
 米中関係の重要性を強調し、関係改善を働きかけた。朱総理は、米国が中国国民に説明のつく措置を取ることが必要なる旨応答。

4.諸懸案事項

(1)指針関連法・台湾
 中国の懸念に対し透明性を確保する観点から、我が国の防衛政策を丁寧かつ明確に説明し、中国側の一定の理解を得た(丁寧な説明に感謝。実際の行動で実証してほしい)。

(2)歴史認識
 日中双方の共通認識として共同宣言を確認しつつ、未来志向の日中関係を強調して、歴史認識を巡る議論は一般的なやり取りになった。

(3)中国海洋調査船
 我が国の抗議と懸念を明確に伝え、これを踏まえた外相会談では、唐家外交部長より、法律上の議論とは別に、日本側の話は日中友好の大局的観点から重視し、排他的経済水域等の画定協議を早期に実施することに同意する旨の発言があった。

5.その他

(1)今回の訪中に当たっては、朱鎔基総理の歓迎晩餐会に加えて、江沢民主席主催による歓迎昼食会や銭其シン副総理の朝食会のアレンジ等、中国側は異例とも言える手厚い接遇を行った。

(2)李鵬委員長は、我が国の経済及び政治が良い方向に向かっているとして評価。

(3)閣僚の同行。



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