![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() | ||||||||||
|
トップページ > 会談・訪問 > 過去の記録 |
![]() |
日・ケニア首脳会談
(概要)平成13年1月10日
1月10日、午後5時から午後6時10分、日・ケニア首脳会談が行われ、ケニアよりモイ大統領、副大統領とともに9名の閣僚が出席したところ、概要次のとおり。1.二国間関係
(1)モイ大統領より、森総理の初めてのケニア訪問を歓迎。ケニアが日本との関係を重視するのは単に日本が経済協力を供与されているからではなく、困った時に日本が支援をしてくれているからであると発言。
(2)森総理より、日本の総理として初めてアフリカを訪問し、かつ、その機会に貴国を訪問できたことは喜びである、大統領自身に空港にお迎え頂くなど心のこもった国を挙げての歓待に謝意を表明。
(3)さらに森総理より、82年に貴大統領を国賓としてお迎えし、89年の大喪の礼、90年の即位の礼に際し、貴大統領の参列を得たが、今後また、何らかの形で、貴大統領をお迎えできることを楽しみにしていると発言。
2.アフリカ全般
森総理より、次のとおり発言。
(1)昨年7月、東京で、G8首脳と途上国の代表者たる首脳との対話を初めて行い、また、9月の国連ミレニアム・サミットの機会には、アナン事務総長主催昼食会で隣席したモイ大統領をはじめ、アフリカの主要な首脳と、グローバル化が進む中でのアフリカ開発の課題につき、議論を実施し、「アフリカの直面する課題への取り組みなくして21世紀の安定と繁栄なし」との自らの確信を更に深めた。21世紀の初めての首脳訪問先としてアフリカを選んだのもかかる理由によるもの。
(2)東アフリカ地域の平和と安定に向けたケニアの努力、また、政治・経済面の改革を着実に進めていることを高く評価。
(3)我が国は、一貫してアフリカの自助努力を支援。その方途を話し合う場として TICADプロセスを更に進め、経済・社会開発、紛争予防・難民支援を両輪とした協力を進めていきたい。TICAD IIIに向けて、その準備として、本年12月、アフリカ開発に関する閣僚レベル会合を東京で開催することを検討したい。今後のTICADのプロセスを進めていく上で、我が国の経済協力のアフリカにおける拠点の一つである貴国との協力関係を更に前進させたい。また、ケニア政府の難民受け入れを評価。
3.経済協力
(1)モイ大統領より、ケニアは日本の支援を効率的に活用しているが、引き続き支援を拡大、少なくとも現状維持して欲しいと発言。例えば、ソンドゥ・ミリウ水力発電所については、多くの電力を供給することだけではなく、開発の観点からも大きな意味があり、第二期フェーズの早期実施を要請。
(2)モイ大統領より、ケニア中央医学研究所のレベル・アップのための協力に感謝し、今後ともエイズ等感染症と闘っていくと発言。また、特に日本によるジョモ・ケニアッタ農工大学におけるアフリカ人造り拠点プロジェクトは、今後、農業振興、貧困撲滅において大きなな貢献をしてくれると期待していると発言。
(3)森総理より、ケニアは我が国経済協力の重点国の一つであり、人材育成、農業開発、経済インフラ、保健医療、環境保全の5分野を中心に支援していると発言。さらに森総理より、「ソンドゥ・ミリウ水力発電計画」については、ケニアが、債務削減を求めず新規借入を求めるとの方針を維持しており、本案件の早期実施を強く希望していることは、案件自体の重要性と共に、我が国も十分に認識しており、ケニアからの債務返済や環境及び現地住民の生活に十分配慮しつつ、本案件の円滑な実施に向けた取り組みを進める事としたく、ケニアの協力を要請。
4.国連改革
(1)モイ大統領より、日本の国際場裡での活躍を支持しつつ、国連の財政改革に関する日本の立場への支持を表明。
(2)これに対し、森総理より、国連財政改革について日本の立場を支持するとの発言に感謝しつつ、日本としては、財政改革とともに安保理改革が重要であると考えているので、改革の推進に御協力をお願いしたいと述べたのに対し、モイ大統領より、ケニアとしては安保理改革についても日本の立場を支持する、一緒に改革を推進して行きたいと発言。
5.その他
以上に対し、モイ大統領より、日本は特に開発協力の分野で最大の協力国である、今までの我々への支援に改めて感謝申し上げる、苦しい時の友人は真の友人である、また、日本を近く訪問したいと述べた。これに対し、森総理より、日本に対するあたたかいお言葉を頂き、感銘を受けた、「苦しい時の友人は真の友人である」という貴大統領のお言葉には全く賛同すると述べ、会談を了した。
目次 |
| ||||||||||
![]() |