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過去の記録

日中首脳会談
(概要)

平成12年9月7日

 NY現地時間9月6日18時から18時半(本邦7日7時から7時半)まで、日中双方の首脳の宿泊先であるウォルドルフ・アストリア・ホテルにおいて、森総理と江沢民中国国家主席との間で日中首脳会談が行われた(先方:銭其シン副総理、唐家セン外交部長他、当方:安倍官房副長官他同席)。会談後行われた安倍官房副長官による記者ブリーフィングを下に、概要をとりまとめたところ、次のとおり。
 内容は、(1)日中関係及び(2)北朝鮮との関係の2点のみであった。

1.日中関係

(1)森総理より、次のとおり発言。

(イ)3回目の会見(1回目は93年の野党時代の訪中時、2回目は98年の江沢民主席訪日の1週間前の訪中時)であり嬉しい。就任の祝電、小渕前総理の葬儀の際の弔電と銭副総理特使の派遣に感謝する。

(ロ)日中関係は国交正常化以来大きく発展、中国からの団体観光訪問も近々始まるなど、友好協力パートナーッシップも着実に進展し喜ばしい。

(ハ)先般の河野大臣訪中の折には、貴主席とも会見いただき、率直な意見交換ができたことに満足している。それに先立ち、野中幹事長を含む与党三党の幹事長も訪中し、有意義な話し合いができ、嬉しく思っている。5月に二階運輸大臣の下5000名が訪中した際、江主席は日中友好関係が日中関係の主流であるとの「重要講話」を述べられたが、これに勇気づけられている。

(ニ)曾慶紅氏の訪日の際、自分は幹事長としてお迎えし、お見送りの時には総理となっていた。我が国にとって重要な時に、中国の要人をお迎えできたことは意義深い。

(2)これに対し、江主席より次のとおり発言。

(イ)河野外務大臣訪中時に、二人で、友好的かつ率直な話し合いをした。今年はミレニアム年で、来年には新世紀が開始するが、世界は変わってきており、アジアも発展していく。その中で、日本は発展した国、中国は最大の途上国であり、両国は重要な2ヶ国である。両国の指導者が高所に立ち、遠くを展望して、大局を見ていれば、両国間に話し合いにより解決できない問題はないと思う。

(ロ)古い友人の森総理と友人同士として再会でき嬉しい。自分が訪日した時には、森総理も幹事長として参画され、日中共同宣言を発表した。こうした成果を発展させていけば、両国の友好関係の将来は明るい。また、朱鎔基総理の訪日で、両国関係は更に発展していくだろう。

(ハ)5月の5000名の訪中はよかった、二階運輸大臣の訪中の際には、自分と銭副総理も出席したが、日本がこうした団体を派遣されたことに感謝している、その時撮影されたヴィデオを見れば、友好の意義を理解してもらえるのではないかと思う。

2.北朝鮮との関係

(1)森総理より次のとおり発言。

(イ)現在、北朝鮮との国交正常化が重要な課題。これは日朝のみならず、アジアにとっても重要である。現在、事務的に国交正常化のための会談を進めているが、首脳間では話し合いを持つ機会がまだない。国交正常化のために、側面的支援をしていただきたい。

(ロ)前回、北京を訪問した時、貴主席に金正日氏と会ったことがあるかとお伺いしたら、金正日氏が訪中した時には、金日成氏と一緒だったので金正日氏は特に何も話さなかったと言われたことを覚えている。その後、金正日氏が国際舞台に出てきたことを歓迎している。

(2)江主席より次のとおり発言。

(イ)確かに、金正日氏が訪中した時にはほとんど話さなかった。その後、長い喪に服していたが、南北首脳会談の前の訪中の時には、極めて精力的であり、頭も切れるという印象を持った。「百聞は一見に如かず」である。

(ロ)南北和解の方向で進んでいることを喜んでいる。

(ハ)国交正常化交渉は総理が示された方向で進むことを望んでいる。



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