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沖縄における日露首脳会談
(7月23日)

平成12年7月23日


 23日、約45分にわたり、沖縄にて森総理大臣とプーチン大統領との間で日露首脳会談が行われた。概要は以下のとおり。
(同席者:日本側から河野外務大臣、安倍官房副長官、丹波駐露大使、加藤外務審議官他、ロシア側からイワノフ外務大臣、メドベージェフ大統領府第一副長官、プリホジコ大統領府副長官、ロシュコフ外務次官、パノフ在京ロシア大使他。)

1.九州・沖縄サミット

(1)冒頭、森総理より次のとおり述べた。
 今回のサミットでは、種々の問題について貴大統領は大変良い発言をされた。協力に感謝する。貴大統領から説明のあった経済改革の推進のための一連の政策には勇気づけられた。貴大統領の改革努力への支持をG8全体で確認できたことは大変良かった。

(2)これに対してプーチン大統領より次のとおり述べた。
 沖縄県、県民の皆様から大変な歓迎を受けたことに心から感謝したい。日本の努力を高く評価する。自分にとって初めてのサミットであり、大変重要なものであった。このサミットの成功は、日露双方にとって大変有意義である。成功を祝福したい。

2.日露関係

(1)プーチン大統領の公式訪日が9月3日から5日に行われることを双方で確認した。

(2)続いて森総理より次のとおり述べた。
 9月の貴大統領の訪日の際には、二国間問題や国際問題について意見交換を行いたい。現在、双方で精力的に準備を進めており、是非とも9月の訪日を成功に導きたい。9月の会談では難しい問題についても率直に話し合いを進めていきたい。それぞれにお互いの事情があったとしても、率直な、そして全面的な話し合いが大事である。平和条約締結問題については双方の名誉と尊厳を守る解決策を見出すべく共に努力していきたい。

(3)これに対しプーチン大統領は、「両国関係の全面的拡大が大事である。同時に、難しい問題についても避けて通らずに対処していく必要がある。自分たちは慎重に、一貫して、着実に前に進んでいく必要がある。」と述べた。

(4)その後、日露関係全体について、プーチン大統領より、「日露関係の発展が大切である。特に、極東を巡る協力が大事である。ロシア側が努力すべき、ロシア側が解決しなければならない条件があることは承知しているが、その解決に向けて努力していきたい。」との発言があった。これに対して森総理より、「ブラゴベシェンスクでロシア極東の知事とともに極東の開発について話し合われたと聞いている。日本としても、ロシア極東の開発には関心を持っており、貴大統領訪日の際にはこの問題に対する日露協力のあり方について話し合えたら素晴らしい。」と述べた。

3.国際問題

(1)プーチン大統領の訪朝について、森総理より、「貴大統領よりこのサミットにおいて、大統領の訪朝の成果を話されたことは大変有意義である。(北朝鮮を)封じ込めるのではなく、窓を開かなければ始まらないという貴大統領の発言は意義深いものであった。今まで四者で話し合いが行われてきたわけであるが、朝鮮半島の情勢も新たな段階に入ったので、日露も入れた枠組みができないであろうか。そのような感触はなかったのか。」と述べたのに対し、プーチン大統領から「南北関係の進展が現時点では最も重要である。しかし、今後日本とロシアの北朝鮮との関係はますます重要になっていく。日本は重要な役割を果たしていくべき立場にあると思う。」との発言があった。

(2)国連安保理改革について、森総理より、「国連ミレニアム・サミットを契機に日本は常任・非常任理事国双方の拡大の論点について現在大きな流れを作るべく働きかけを行っており、大統領の理解を得たい」と述べた。これに対しプーチン大統領より、「ロシアは今までの国連の場において日本の立場を支持しており、今後ともこの問題についても十分に日本の立場を理解していく。国連の場では、ユネスコ事務局長候補で日本を支持した。これからも協力をしていきたい。」と述べた。



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