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日・ネパール首脳会談(概要)

平成12年8月25日

 ネパール訪問中の森総理は、25日午後1時から約1時間、コイララ・ネパール首相と首脳会談を行ったところ、概要以下の通り。

1.二国間関係

(1)森総理より、ディペンドラ皇太子が近い将来訪日され、これにより更に両国間の友好関係が発展することを期待すると述べた。

(2)「コ」首相より、就任してすぐに南西アジア地域を訪問して頂いたことに感謝するとともに、この訪問を契機に、21世紀に向けてより一層強固な関係を築いていきたいと述べた。

(3)森総理より、南西アジア諸国との青少年交流を拡大すべく、5年間で高校生を含む5000人の青少年を招聘する、また、南西アジア地域における交流の進展のために「日・南西アジア交流プログラム」を実施し、この一環として「森フェローシップ」を創設すると述べた。

2.経済・経済協力関係

(1)森総理より、農業、人造り、災害対策の分野で支援してきたが、今後も積極的に支援していきたいと述べるととももに、我が国の経済・技術協力関連要員の安全確保を要請した。

(2)洪水被害に対して、30万ドルの緊急援助が行われたこと、また、本日(25日)「小学校建設計画」等無償資金協力についての交換公文の署名が行われたことに対して「コ」首相より謝意が表明された。

(3)森総理より、平成12年度文化無償協力として「国立博物館に対する展示機材」の供与に係る協力の実施を決定した旨述べた。

(4)森総理より、河川防護及び地方におけるコミュニティー・ブリッジの建設、カトマンズ-タライ道路建設に係る「ネ」側の経済協力要請については、詳細を待って検討することとした。また、「メラムチ上水計画」について問われたのに対して、支援に向け準備を進めていると述べた。

3.九州・沖縄サミット関連

(1)森総理は、サミットにおいてITに関し、今後5年間で150億ドル程度を目処とした包括的協力をアジアを重視しつつ行い、また、結核等感染症に対して30億ドルを目処とする協力を行っていくことを発表したが、対象にネパールも含まれる旨説明した。

(2)森総理より、IT技術の向上を支援するため、向こう2年間で50人規模での研修を行う用意がある旨述べた。

4.南アジア情勢

(1)「コ」首相より、ネパールは、3つの核保有国と隣接しており、一昨年行われた核実験に対して懸念を有している、この地域での安全保障環境が対話と諸条約に基づき改善されることを期待している。同時に、「ネ」は、印、中、パ3国とも良好な関係を維持するよう努力している旨述べた。

(2)ネパール系ブータン難民問題について、森総理より、本年で任期の終了する緒方国連難民高等弁務官を側面的に支援していきたい旨述べた。また、「コ」首相より、我が国がUNHCR(130万ドル)及びWFP(100万ドルの食糧支援)を通じてネパールの難民キャンプに対して行っている支援に対して謝意が表明された。

5.その他

(1)総理より、「ネ」はCTBTの署名をしているが批准を了していないので、早期批准を慫慂した。

(2)国連改革に関し、総理より、「ネ」の協力を要請したのに対し「コ」首相より、先進国、途上国双方の意見が反映されるべきであり、常任理事国及び非常任理事国ともに数が増やされるべきである旨述べた。



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