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日・バングラデシュ首脳会談(概要)

平成12年8月19日


 19日、首相府において15時20分より16時40分頃まで、森総理とハシナ・バングラデシュ首相との間で会談が行われたところ、概要以下の通り。  

1.二国間関係

 首脳会談においてはハシナ首相より、2002年の日「バ」外交関係樹立30周年を迎えることから、天皇陛下の訪「バ」招請があったのに対し、森総理よりその旨然るべくお伝えすると述べた。また、両国で協力して2002年の記念行事を実施していくことを確認した。更に、ハシナ首相より、二国間協議を定例化したいとの要望が出されたのに対し、森総理より、第2回日「バ」ハイレベル協議を双方の都合のよい時期に開催したいとしてこれに応じた。
 森総理よりは、来年のしかるべき時期にハシナ首相を訪日招待したのに対し、ハシナ首相よりは右招請への謝意表明がなされ、今後外交ルートで調整していくこととなった。同首相より、森総理の是非次回は長い期間滞在してほしい旨述べた。

2.経済協力

 ハシナ首相より、我が国が同国の最大の支援を行っていることへの謝意とともに、今回、ルプシャ橋建設事業ほか4件の円借款(総額約160億円)に加え、文化無償協力としてスポーツ機材供与を決定したことに対し、改めて謝意が表明された。その上でハシナ首相より、2002年の記念すべき年に向けてパドマ橋、ダッカ東側堤防(及びバイパス)、 並びにガンジス堰案件に関し、前向きに対応していただくことを希望する旨要請があった。森総理よりは、今後とも国別援助計画に基づいた支援を行い、特に農業、インフラ及び災害対策等の分野を重点として、貧困緩和に資する協力を実施していきたい旨述べるとともに、パドマ橋について開発調査の実施を前向きに検討していきたい旨述べた。

3.日・南西アジア交流

 森総理より、南西アジア地域との青少年交流の重要性に言及し、5年間で高校生を含む5千人の青少年を我が国に招聘していく旨述べるとともに、当該地域における日本語教育の普及や、日・南西アジア間の知的交流を推進するための日・南西アジア交流プログラムを実施し、その中で「森フェローシップ」を創設し、研究者や芸術家等を招聘していく旨述べた。ハシナ首相よりは右に対する感謝と協力表明がなされた。

4.南西アジア情勢

 ハシナ首相より印「パ」との関係に言及し、両国の核実験を受け、自分(「ハ」首相)は印「パ」を訪問し、両国の関係改善の努力を行っており、97年にも三ヶ国でビジネス・サミットを開催する等、地域の安定のため努力している旨述べた。森総理よりは、南西アジアの安定に向けた「ハ」首相の勇気ある行動を評価した。更に森総理より、バングラデシュのCTBT批准を評価するとともに、SAARC(南アジア地域協力連合)の提唱国としての積極的な活動を評価し、これからもSAARC活動を支援していくため、我が国が拠出している「日・SAARC特別基金」を拡充していく旨表明した。

5.国連改革

 森総理より、国連改革の重要性に言及し、これを9月のミレニアム総会の機会に強調したいこと、また安保理常任・非常任理事国の双方の拡大と、常任理事国には途上国と先進国の双方を含むことに関し、各国が演説に言及することが有益である旨述べた。ハシナ首相より、国連をより民主的にし透明性を高めることが重要であり、また常任・非常任理事国の双方の拡大することについて賛成する、演説については適切に考慮する旨述べた。

6.その他

(1)森総理より、九州・沖縄サミットに関し報告を行い、ハシナ首相よりは、右サミット成功の祝意を表明した。

(2)バングラデシュの重要な天然資源である天然ガスに関し、森総理より、11月に我が国において開催される投資セミナーに対する支援が表明された。また、同国との貿易・投資拡大の観点から、繊維・IT分野で100人規模の研修を実施していく用意がある旨表明した。

(3)ハシナ首相が提唱した「アジア国会議員平和協力会議」に関し、同首相より我が国の参加を要請したところ、森総理より、本件については衆・参両院に伝えることとしたい、今回同行している議員の協力を得て進めていきたい旨述べた。



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