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過去の記録
ナラヤナン・インド大統領表敬
(概要)

平成12年8月23日


 23日、インドを訪問中の森総理大臣は、午後12時35分から約30分間、ナラヤナン大統領を表敬したところ、概要以下の通り。

1.冒頭

(1)ナラヤナン大統領より、10年振りの日本の総理のインド訪問につき改めて歓迎の意が表された。

(2)森総理より、大統領が若い頃に在日大使館で勤務されていたことに言及し、日本に深い理解を持つ大統領として親しみ申し上げていると伝えた。

2.二国間関係

(1)ナラヤナン大統領より、日印は感情的な結びつきが強く、日露戦争の日本の勝利がインドの独立戦争に与えた影響や、明治維新から学んだことに言及し、ネルー首相が日本を訪れた際も大歓迎を受けたとのエピソードを紹介しつつ、日印関係は多面的なもので、文化、科学技術、経済、商業、更には政治といった幅広いものであり、日印両国のみならず、アジア、さらには世界にとって重要であると述べた。

(2)これに対し森総理より、先般インドで行われた世論調査において、インド国民にとって日本は最も好きな国、最も行きたい国としてあげられており、貴国国民の我が国に対する親近感に感銘を受けた。これは両国の長い伝統や、文化、宗教といった共通の価値観からくるものである。我々は、このような国民の気持ちに応え、政府間でも関係を強化していくべきであり、スポーツ、文化、科学技術、経済、政治といった様々なレベルで日印間の交流を深めていくことが重要な政策課題である、と述べた。

(3)また、森総理より、2002年は日印外交関係樹立50周年を迎える年であり、両国間で記念行事を実施していきたい。またこの機会に、ナラヤナン大統領を訪日招待したく、今後外交ルートで調整していきたい旨述べた。

3.IT協力

(1)森総理は、九州・沖縄サミットの主要課題のひとつであるITにつき、森内閣として、この分野の進展に努力すると述べるとともに、ITには必ず名前が出てくるバンガロールを含め、インドを訪問できたことを嬉しく思う旨伝えた。また、インドとは同分野において補完しあいながら、世界のために協力していきたいと述べた。

(2)ナラヤナン大統領より、日印は様々な分野で幅広く協力できると考えており、特にITについては、インドはソフト面で進んでいるが、日本のハード面を学んでいきたいと述べた。

4.その他

(1)森総理より、20世紀においては日本は戦争や原爆など厳しい経験をしたが、平和の安定や民主主義の発展のために努力していきたい旨述べた。

(2)ナラヤナン大統領は、日本が多くの犠牲を払ったこと、世界平和のために努力していることに言及した後、インドも平和を政策の基本とし、軍縮、特に核軍縮に努力してきている旨述べた。

(3)最後に森総理は、自分が子供の頃ネルー首相が訪日され、子象のインディラを日本国民にプレゼントして下さったが、その頃からインドに親しみを感じていたと述べ、また、その象が先頃まで長生きしていたことに言及すると、ナラヤナン大統領より、最近新たに象を贈ることになったので、日本で長生きすることを希望すると応えた。



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