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過去の記録

橋本総理のインドネシア訪問の概要と評価


平成10年3月16日

1.概要

 橋本総理は、3月14日・15日の週末を利用してインドネシアを訪問し、スハルト大統領と、予定を大きく越え、異例の2時間半もの長時間にわたり会談した。会談は、お互い尊敬しあう親しい友人として、膝を交えて二人だけで行われ、インドネシアが抱える諸問題についての率直かつ有意義な意見交換となった。

2.評価

(1)両国の長年の友好関係の現れ

 インドネシアが厳しい経済状況にある中で、橋本総理自らが、スハルト大統領の新体制発足直後のタイミングでインドネシアを訪問したことに対し、スハルト大統領より、我が国とインドネシアの長年の友好・信頼関係を表すものとして、感謝の意が表明された。
 今回、我が国はインドネシアが苦しい局面にある時に、同じアジアの仲間として、できる限りの支援・協力を行いたいとの姿勢を示したことにより、日・インドネシア二国間関係の一層の強化にも繋がったと思われる。

(2)IMFとの合意に基づく改革の重要性の確認

 橋本総理とスハルト大統領は、APECボゴール宣言やマニラ・フレームワークのように、ともに参画し、造り上げてきた国際的ルールに基づき、国際社会と協調・協力することの重要性を確認し、スハルト大統領は、どういう約束であれ、約束したことは守ると述べた(IMF合意に基づき、改革を進めるとの決意を改めて明らかにした)。

(3)我が国の変わらぬ協力の表明

 橋本総理は、インドネシアが経済的困難から早急に脱却し、更なる着実な発展を達成するため、インドネシア政府、各国、国際機関などが協調・協力するよう呼びかけたい、との考えを表明した。また、橋本総理より、スハルト大統領がこのような国際社会の信認をえるために努力をすることを確信し、インドネシア国民のために医薬品等の供与、食糧支援、貿易保険の引受けなどの措置を実施していく旨スハルト大統領に約束した。これに対し、スハルト大統領は、日本からの変わらぬ支援に深く感謝する旨述べた。



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