クラスノヤルスク市
1.概要
- シベリアのほぼ中央、モスクワの東4,000kmに位置するクラスノヤルスク地方の行政の中心地。ロシア有数の工業都市。人口91万4,000人(95年、東シベリア最大)。
ソ連時代は外国人に対しては閉鎖されていた。
研究・教育機関が集中。
- エニセイ川の上流に位置し、タイガに囲まれ、気候は厳しい大陸性。
平均気温 1月:-17度 7月:18度
(11月初旬は-5度前後。寒波により-20度位になる場合もある。)
- クラスノヤルスク地方は、「ノリリスク・ニッケル」社に代表される金属産業が代表的産業。石炭、ガス、石油も大量に埋蔵され、石油の埋蔵量はチュメニに次いでロシア第2位。
その他、化学、電力、食品加工、農業、木材産業等がある。
クラスノヤルスク市及びその周辺では、ソ連時代に培われた高度の軍事・宇宙技術産業もある。
2.我が国との関係
- 日本からの飛行時間は5-6時間(11月1日現在の日本との時差:日本より2時間遅れ)
- 姉妹都市関係等もなく、総じて我が国との関係は希薄な地域。
- 我が国とは、クラスノヤルスク冷蔵プラント及び「スーペルシーナ」大型タイヤ工場の2つの大型プロジェクトがある。
- クラスノヤルスク地方には同地方全体で約2,000名(ロシア側資料)の日本人抑留者の埋葬地があり、市周辺にはニコラエフスク墓地(92名埋葬)等3カ所の墓地がある。
3.その他
- エリツィン大統領は、94年及び96年の2度同市を訪問。
- ズーボフ地方知事は経済学者出身で、93年より現職。現在は連邦院(上院)副議長。シベリアの地域間経済協力活動で中心的役割を果たす有力知事。