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過去の記録

日英首脳会談の意義

平成9年6月16日

1.首脳会談の意義

(1)
橋本総理とブレア首相初の顔合わせ。

(2)
ブレア首相就任間もなくの電話会談にて確認されたグローバルな日英協力関係の重要性を基礎として、首脳同士の信頼関係構築を目指す。

(3)
1998年は、天皇皇后両陛下御訪英実施が検討され、さらに英国にてバーミンガム・サミット、ASEMII、我が国にて「英国祭」が開催される等、日英の親善関係、協力関係の一時代を画する年。各行事の成功に向けての日英相互の協力を首脳レヴェルで確認。

(4)
最近の国際情勢につき率直かつ深みのある意見交換を期待。

2.最近の英国情勢

(1)総選挙の結果

5月1日の下院議員選挙(総選挙)の結果、ブレア党首率いる野党労働党が議席の過半数を大幅に上回る議席を得て、18年ぶりの労働党政権成立。与党保守党は次期党首候補と目されていた複数の主要閣僚(リフキンド外相等)が落選するなど議席を半減(321→165議席)させる敗北を喫した。

(2)安定政権の発足

 高い世論支持率を誇るブレア首相は、過半数を179議席超える安定多数を背景に、前政権との姿勢の違いを強調しつつ、政権交代に伴う変化を強く意識させることに成功し(英国中央銀行への一層の独立性付与等)、無難に滑り出した。最近の世論調査でのブレア首相の支持率は82%(労働党59%、保守党23%)。

(3)新政権の課題

 (イ)内政面

 新政権の主要課題は、教育の充実、国民医療サービスの向上、若年失業者対策等の選挙公約を、財政支出抑制等の要請と調和させつつ、推進すること。

 (ロ)外交面

(i)総論
 新政権は、概ね前政権の外交方針を踏襲。ただし、環境・人権重視の姿勢。また、ユネスコ復帰や対人地雷禁止等の新政策を発表。

(ii)欧州統合
A.新政権は、欧州において指導的役割を果たすと表明し、対EUでより協調的な姿勢。
 
B.経済通貨統合(EMU)については、99年1月の第3段階移行につき、英国が当初参加する可能性は完全には排除されていないものの、英国が第一陣で参加する見込みは少ないと見られている。

(iii)対日政策
A.先月の橋本総理とブレア政権との電話会談及び池田・クック日英外相会談でも日本を「鍵となるパートナー」「友邦」と表現。ブレア首相は、アジア・太平洋地域を同政権の外交の優先課題と位置付け。
 
B.新政権も日本からの対英投資を歓迎。今後とも投資の拡大を希望。 先月末英国はベケット貿易産業相を初の訪日閣僚として派遣。


・トニー・ブレア英国首相

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