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ASEAN30周年の歩み |
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平成9年12月
1. 設立経緯と背景
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1.ASEANの設立
1967年8月8日 「東南アジア諸国連合(ASEAN)設立宣言」
2.ASEANの目的
(1)域内における経済成長、社会・文化的発展の促進
(2)地域における政治・経済的安定の確保
(3)域内諸問題の解決
3.ASEAN設立の背景
1964年に始まったヴィエトナム戦争が泥沼化し、東南アジア諸国が大国勢力の交差する場となって行く中で、「東南アジア諸国が地域としての独自性を確固なものとし、地域の問題を自らの手で解決していくことが、地域の平和と安定に繋がる」との理念に基づき設立。設立当時から、東南アジア全体をカバーする組織とすることが目標とされていた。
II.ASEANの歴史
1.67年5月 ASEAN設立
【背景】ヴィエトナム戦争(64年~)の泥沼化
東南アジアとしてのアイデンティティの確立を重視2.70年代後半 地域協力機構としての政治的結束の強化及び域外国との対話強化
【背景】サイゴン陥落、インドシナ3国の共産化(75年)
南北ヴィエトナム統一、中越紛争勃発(76年)
ヴィエトナムの脅威の増大【主な動き】
- -第1回ASEAN首脳会議(76年2月)
- -第1回日・ASEAN首脳会議(77年8月)
- [福田ドクトリン]
- 軍事大国とならず東南アジアひいては世界の平和と繁栄に貢献
- 心と心の触れあう信頼関係の構築
- ASEANの連帯と強靱性強化に協力し、インドシナ諸国との相互理解の醸成により東南アジア全域の平和と繁栄に寄与
3.80年代後半以降 ASEAN諸国の経済的発展
【背景】投資・貿易の自由化、輸出指向の開放的経済政策の推進
プラザ合意を契機に進んだ円高(85年)
日本の対ASEAN直接投資の拡大4.90年代前半 冷戦構造の終結と地域的結束の強化
【背景】東西冷戦構造の崩壊
カンボディア和平の達成(91年「パリ和平協定」)【主な動き】
- -国際環境の急変に対する対応を模索するとともに域内経済協力を推進
- -AFTA(ASEAN自由貿易地域)の設立を決定(92年)
- -ヴィエトナム、ラオス(92年)及びミャンマー、カンボディア(95年)が東南アジア友好協力条約へ加盟
(95年 ヴィエトナムはASEANに正式加盟)5.90年代半ば ASEANの対外的イニシアティブの発揮
【背景】同地域の政治的安定と経済発展を背景にASEANに自信
【主な動き】
- -94年 ASEAN地域フォーラム開始
- -96年 アジア欧州会合開催
- -96年 ASEAN拡大外相会議対話国の拡大(印、中、露)
6.90年代後半 「ASEAN10」への道とASEANの新たな試練
【主な動き】
- -97年7月にラオスとミャンマーがASEANに正式加盟
(当時予想されていたカンボディアについては国内情勢により加盟せず)- -97年のバーツ危機を契機とする経済・通貨危機の発生
7.97年 日・ASEAN首脳間の対話の緊密化
(1)97年1月 橋本総理のASEAN訪問
[橋本ドクトリン]
- 日・ASEAN首脳間の対話緊密化
- 固有の伝統、文化の継承と共生に向けた多角的な文化協力
- テロや環境問題等世界全体の課題への共同の取り組み
(2)97年12月 日・ASEAN首脳会議
- -ASEAN創設30周年記念、中・韓首脳も招待
- -「橋本ドクトリン」の具体化、特に通貨不安等新たな局面を迎えるASEANへの我が国の協力姿勢の再確認
III.ASEANの特徴
1.政治、経済、文化等様々な面で多様的
2.基本的に中小国の集合体であり、地域における大国の影響緩和を重視
3.対話に基づくコンセンサス形成を重視
4.内政不干渉
5.「ASEAN9」の規模
国土面積 :日本の11倍、世界の3% 人口 :日本の4倍、世界の8% GNP :日本の9分の1、世界の2% 貿易額 :日本の90%、世界の7%
目次 |
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