外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 会談・訪問 過去の記録
過去の記録

小渕大臣と朴定洙(パク・チョンス)長官との日韓外相会談
(3月21日、ソウル)


1.日韓関係一般

 朴長官より、日本との関係を非常に重視しており、長期的には日本文化への門戸の開放、2002年W杯の成功、天皇訪韓も視野に入れて取り組んでいきたい旨述べた。小渕大臣より、歴史の教訓を踏まえつつ、21世紀に向けた新たなパートナーシップを構築したい、ASEMでの首脳会談で認識の一致を図り朴長官と具体的に協議していきたい旨述べた。また、朴長官の早期訪日を招請し、先方の快諾を得た。

2.漁業

 小渕大臣より、近く民間レベルのトップ会談があり、是非交渉につなげていきたい、具体的な次回交渉の時期を事務レベルで詰めさせたいが、例えば4月中が考えられる旨述べた。これに対し、朴長官より、4月中にも再開させることに異存なく、再開されれば、交渉前進のために誠意ある対応をしたいので、日本も柔軟に対応して欲しい旨述べた。

3.安保対話

 朴長官より、安保分野での協力の重要性に言及があり、小渕大臣より、第1回会合を早期に調整したいと述べ、先方は同意した。

4.経済

 小渕大臣より、最近の韓国経済の落ち着きぶりは喜ばしいが、依然として難しい面もあるので、今後とも関心を持っていきたい旨述べた。これに対し朴長官より、日本の支援に深く感謝している、今後とも第2線準備も含めよろしくお願いしたい、対韓国投資を期待している旨述べた。

5.対北朝鮮政策

 朴長官より、新政権の対北朝鮮政策について、金大中大統領が就任式で述べた三原則及び南北基本合意書の実施が重要である旨述べた。小渕大臣より、対北朝鮮政策の三つのポイント((1)北朝鮮の一層の開放・透明性の促進、(2)ステップ・バイ・ステップでの北朝鮮との関係前進、(3)関係国間の意志疎通の一層強化。特に、韓国との緊密な連絡)を述べた。日朝関係は依然として厳しいこと、北朝鮮における食糧の実情を見るため自民党で調査団の派遣が予定されていることなどを説明した。
 これに対し、朴長官より、日韓間の緊密な協力の維持が重要である、日本と北朝鮮との関係が、南北の和解と協力と共に進めば結構であると述べた。

6.KEDO

 朴長官より、KEDOは朝鮮半島の安全のために重要であり、金大中大統領も、現在の経済困難にも関わらず、約束を守っていく旨述べた。これに対し、小渕大臣より、新政権の立場に敬意を表するとともに、米国その他に対しても積極的に協力を求めて行くことが必要であると述べた。



目次