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小渕大臣の金大中(キム・デジュン)韓国大統領表敬

(3月21日、ソウル)


1.日韓関係総論と日韓首脳会談

(1)金大統領より、我が国から短期債務に対する支援があったこと、就任の際に橋本総理から祝辞が送られたこと、総理のインドネシア訪問後に直ちに連絡を受けたことに対して感謝していると述べた。
 これに対し、小渕大臣より、大統領就任をあらためてお祝いするとともに、橋本総理と中曽根・竹下両元総理より、くれぐれも大統領によろしくとのことであったと述べた。

(2)金大統領より、ロンドンのASEMで総理とお会いし、良い会談のできることを期待していると述べ、小渕大臣より、大統領との初めての日韓首脳会談を総理も楽しみにしており、21世紀に向け、日韓のパートナーシップを築くきっかけとなることを期待したいと述べた。更に、金大統領より、日韓関係では互いに率直に話し、歴史に恥じないようにしていきたく、両国国民が良い関係になるようにしていきたい、橋本総理、小渕大臣のいる間に誠意を持って関係を築いていきたいと述べた。

(3)金大統領より、小渕大臣は日本の政界で重要な人であり、今後とも協力していきたいと述べた。これに対して小渕大臣より、漁業問題については、結果は残念であったが、今後前向きにやっていきたい旨述べた。金大統領は、漁業については、自分の意見を伝えたがその通りにならなかった、これはこれで仕方がない、外務大臣同士で前向きにやって欲しい、ワールドカップ、また天皇ご訪韓も視野に入れて協力していきたく、両国の学者の交流も推進していきたいと述べた。

2.対北朝鮮政策

 金大統領より、自分は常に北朝鮮に対して以下の3点を言ってきたと述べた。(イ)武力侵略は許さない。(ロ)北朝鮮を吸収することはない。(ハ)統一は将来の問題であるが、取りあえず交流をやっていく。これに対して小渕大臣より次のとおり述べた。南北関係の進展に、きちんとした政策をもって臨んでおられることに感銘を受けた。我々も韓国と連絡をしつつ、北朝鮮に対処していきたい。今月自民党の食糧調査団を北朝鮮に派遣することを考えており、北朝鮮がどれほど門戸を開くかは分からないが、日本として努力する。
 また、金大統領より、共産主義に対しては、一方で確固とした安保体制を取り、もう一方で対話の機会を開くべきである旨述べ、小渕大臣より、同感であると述べた。



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