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過去の記録

ベルリンG8外相会合
(1999年12月16日及び17日)
(仮訳)

 我々G8外相は、紛争予防を、今後数年の我々の政治的な課題における優先課題とするためにベルリンで会合した。本会合は、G8外相が先に6月10日ケルンにて会合した際にその開催が予定された。特に、最近の地域紛争及びその歴史は、再三にわたり、我々に欠けているものは「早期警告」ではなく「早期決断」及び長期的で具体的かつ持続可能な予防戦略であることを示している。

 ベルリンでの会合において、我々は、特に小火器に関するものを含む既に行われている取組及びパートナー間に存在する共通の立場の程度に留意しつつ、より一般的に紛争を予防するための取組におけるG8の将来の課題について議論を行った。
 我々は、紛争予防の文脈で、国連憲章が国際の平和と安定の維持に関する主要な責任を安全保障理事会に与えていること、及びこの点において国連事務総長が同様に重要な役割を有することを想起した。G8外相は、このための我々の展望の中心にあるのは、引き続き、改革されかつ効果的な国連であることを再確認した。

 武力紛争の原因は多様で複雑である。その予防には、国連憲章の原則、法の支配、民主主義、社会的正義、人権の尊重、報道の自由及び良い統治に基づき、政治、安全保障、経済、金融、環境、社会及び開発面の各政策を包含する統合的かつ包括的なアプローチが必要とされる。

 大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散の危険の増加に関し、我々は、国際的な軍備管理及び不拡散体制を更に強化し、効果的な輸出管理メカニズムを確保し、国際的信頼を醸成することに引き続きコミットする。この関連で、我々は、同様に、国際の平和と戦略的安定の基礎である軍縮及び軍備管理に関する協定を完全に遵守し、必要な場合には、更に強化することを要請する。

 我々は、如何にしてG8が、政策的貢献を目指し、また、そのために取りうる比較優位を有している手段を用いるというアプローチを通じ、国際社会の紛争予防の能力を強化するための取組を行うことができるかにつき、以下に焦点を当て検討した。

 G8外相は、必要とされるアプローチは特に以下の問題への取組を含むべきことで意見の一致をみた。

 我々は、また、文民警察の訓練及び配備を含む文民の緊急対応能力を構築するための国連及び地域機関、特にOSCEによる努力を支援することについても決定した。

 G8外相は、政務局長に対し、政務局長のガイダンスの下でのG8の事務レベル会合を含む適当な手段を用いて、7月の宮崎での会合までの間に紛争予防の諸課題についての準備に貢献するよう指示した。

 G8議長は、ロシア共和国のチェチェン及び北コーカサスの状況についての議論並びにOSCE議長による同地域訪問についての非公式な評価について別途報告する。



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