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過去の記録

故アサド・シリア大統領葬儀参列に際する会談
河野大臣のシリア訪問
(概要と評価)

平成12年6月16日

1.6月13日、河野大臣は、故アサド・シリア大統領葬儀に際し、総選挙告示日当日という厳しい国内状況の中、シリアを訪問した。

2.人民宮殿にて営まれた葬儀は、各国よりの参列者が順々に安置された棺に対面して弔意を表明するというもので、簡素な中にも厳かな式典であった。(埋葬は、故大統領生誕の地カルダハ村(地中海沿岸ラタキア市の近く)にて主としてシリア国民を中心に行われた)。

3.河野大臣は、御遺体への表敬後、続きの間にて後継者のバッシャール国軍最高司令官(アサド大統領の次男)に対し、日本政府、日本国民を代表して弔意を表明し、ご遺族、シリア国民が悲しみを乗り越えていかれることを祈念している旨述べた。先方よりは、日本のシリアとの関係に対し感謝している。これから先も日本との関係を大事にしたい旨述べた。これに対し、河野大臣より、我が国がシリアのドナー国として援助を行ってきていることを誇りにしている、シリアがますます立派な国となってほしい旨述べた。

4.シリアは中東和平において戦略的に重要な当事国であり、また、故アサド大統領は、ソ連崩壊後の湾岸戦争時には多国籍軍に派兵して西側寄りの政策をとり、91年のマドリード会議にて公正、永続的かつ包括的な和平実現を目指す中東和平プロセスへのシリアの参加という歴史的な決断(戦略的選択)をするなど、中東地域の鍵を握る指導者であった。河野大臣が本件葬儀に参列したことにより、中東和平に積極的に取り組むとの姿勢を内外に示すことができた。G8サミット・外相会合では、中東和平は重要なテーマであり、河野大臣がシリアを訪問し現場の雰囲気を直接体験したことは、G8外相会合議長として会議をリードするにあたり大いに役立つものである。

5.また、弔問に参列する前に、朝食をとりながらクック英外相との会談、続いてアックスワージ加外相との会談、人民宮殿での待機時間を利用してフィッシャー独外相との会談など、G8外相のうち3外相との会談を行い、目前に迫った宮崎でのG8外相会合や九州・沖縄サミットに向け紛争予防や地域情勢につき意見交換を行うことができたことは、G8議長として臨むにあたり極めて有益であった。

6.さらに、河野大臣は、ゴラン高原に展開する国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)に参加している陸上自衛隊員を激励した。

7.河野大臣の13日の動静

09:00  クック英外相との朝食会(英大使公邸)
10:00  アラファト議長とホテル入口で立ち話
10:30  アックスワージー外相との会談(ホテル内)
12:25  葬儀参列のため人民宮殿到着
 次の要人と会談あるいは立ち話
 12:47   マンチーニ・イタリア上院議会議長
 12:54   ダイス・スイス外相
 13:05   ベナイッサ・モロッコ外務協力相
 13:23   イスマイル・アマット中国副首相
 13:24   オベイド・シリア運輸相
 13:33   リーシェ・シリア高等教育大臣
 13:40   フィッシャー独外相
 13:52   ズマ南ア外相
14:40  弔問
 14:40   待合室を出て弔問のため参列開始
 14:45   河野大臣、大臣令嬢、天江駐シリア大使他、宮殿内に安置されていたアサド大統領の棺の前で一礼
 14:50   バッシャール・アサド国軍最高司令官に対し弔意を表明


目次


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