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国連総会の際の日露外相会談
(概要)平成12年9月15日
14日午前10時50分(現地時間。日本時間では14日午後11時50分)から約50分間、国連総会に出席のためにニューヨークを訪問中の河野大臣は、イワノフ・ロシア外相との間で、日露外相会談を行った。
概要は以下のとおり。1.プーチン大統領の訪日の評価
(1)河野大臣より以下の趣旨を発言した。
先のプーチン大統領の訪日は、首脳間の人間関係・絆が深まったという意味で成功であり、幅広い文書もできて良かったと考えているが、問題は平和条約交渉である。クラスノヤルスク合意をどう実現するかが最大の問題で、今後我々二人でその実現のために全力を尽くし、その結果を国民に説明しなければならない。(2)これに対し、イワノフ外相より以下の趣旨を発言した。
プーチン大統領の訪日の内容、雰囲気に満足しており、日露間の様々な問題を解決し、将来の展望を開きたいというのがロシア側の真摯な願望である。
10月の中頃、東京において国境画定委員会(次官級協議)を開催したい。そして河野大臣の訪露を改めて要請したい。また、APECの首脳会談の際に日露首脳会談を行うというのも一つのアイデアである。
(これらの政治対話の日程については、今後外交ルートを通じて調整していくこととなった。)2.国連改革
河野大臣から、先週の国連ミレニアム・サミットで演説を行った国の内、過半数の約100カ国が安保理改革の必要性に言及したことに勇気づけられており、東京でもロシア側に伝えた通り、日露で協力して国連改革の実現のために努力していきたいと述べた。
(イワノフ外相はこれを頷きながら聞いていた。)3.海上自衛官による秘密漏洩事件
(1)河野大臣より以下の趣旨を発言した。
日本の捜査当局は、在京ロシア大使館武官が外交官として相応しくない行動をとったと認識しており、極めて遺憾である。今後このような事件が繰り返されることがあってはならない。プーチン大統領訪日後にこのようなことがあって、尚更残念である。(2)これに対し、イワノフ外相より、こういう問題が二国間の良好な関係に否定的な影響を及ぼすことがあってはならない旨発言した。
(なお、会談の冒頭、河野大臣より、東海地方の集中豪雨に伴う洪水に関してプーチン大統領から直々に支援の申し出があったことに関し謝意を表明した。この申し出については、既に丁重に辞退している。)
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