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小渕前総理大臣合同葬に際する会談
河野大臣のインド国防相との会談
(概要と評価)
平成12年6月8日
7日、18:30から45分程度、フェルナンデス印国防相と河野外務大臣の会談が行われたところ、概要と評価以下のとおり。概要
1.日印関係
- (1)河野大臣より「フェ」国防相が小渕前総理の葬儀に参列されることに対する謝意表明がなされ、前総理は外交にも積極的に関わってこられ、日印関係についても深く考えておられたこと、また森総理は確実に前総理の政策を引き継いでおられる旨述べた。
(2)「フェ」国防相は、前総理の関心がグローバルなイシューに及び、印についても特別な感情を持っておられたことは承知している旨述べた。また、日印両国は長い友好な歴史を有し、一つの問題のみで両国関係が阻害されてはならないとの観点から関係改善につとめてきた旨述べた。
(3)「フェ」国防相は安全保障対話の定期開催につき確認を求め、河野大臣は、右対話開催に賛同し、両国は様々なレベルで信頼醸成を進め、これまでの友好関係を更に発展させる必要があると述べた。
2.CTBT署名問題
(1)河野大臣より、CTBT署名についてはすでに印政府としては決断され、国内コンセンサスを得る努力をされていると承知するが、CTBT署名に向けた決意と(署名の)見通しについて伺いたいと述べた。
(2)「フェ」国防相は、印政府としてもCTBT署名のための国内キャンペーンを行っている最中であるが、未だ国会を通せる状況にはない、しかし、政府はCTBTに署名したいとの強いコミットメントを表明しており、遠くない将来にこの作業を成功させたいと述べた。
3.艦船の相互訪問
「フェ」国防相より、艦船の相互訪問の一環として、近く印海軍艦船を日本を含めたアジア諸国に派遣するしたく、我が国の協力を要請越した。(河野大臣はこれを了承した。)
4.対印経済協力継続案件
「フェ」国防相より、我が国の経済協力継続案件につき引き続き配慮を求め越した。(河野大臣は、右問題は事務的に調整したい旨答えた)。
評価
1.二国間関係
核の問題についての意見の相違があるが、引き続き日印関係を進展させる重要性が確認された点は評価される。
2.CTBT問題
CTBTの署名のための印国内のコンセンサス作りにつき困難があるとしつつも、政府として既にこの問題にコミットしていることを明らかにし、遠くない将来合意ができるとの見解が示された点は一定の前進として評価される。
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