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宮崎G8外相会合の際の日露外相会談
平成12年7月12日
12日、宮崎にて河野外務大臣とイワノフ外務大臣との間で日露外相会談が行われた。概要は以下のとおり。(同席者:日本側から加藤外務審議官、東郷欧亜局長他、ロシア側からロシュコフ外務次官、マメードフ外務次官、パノフ在京ロシア大使他)
1.政治対話
(1)プーチン大統領の公式訪日を、9月初旬から国連ミレニアム・サミット(9月6日より開催)の間に実現することで基本的な合意が確認された。具体的な日程に関しては、沖縄サミットの機会に行われる日露首脳会談において再確認し、これを公表することとなった。
(2)外務大臣間での話し合いを継続すべく、例えばARFの機会を利用した外相会談の可能性を探っていくことになった。
2.日露関係
- (1)河野外務大臣の発言の概要
- (イ)日露関係が戦略的な重要性を有していることで双方は一致している。
- (ロ)先般発表されたロシアの新外交政策においては、対日関係について真の善隣関係の樹立を支持するとともに、国境画定問題の解決の模索を継続する旨明確に述べられていることを評価する。
- (ハ)日露関係はプラス・サム・ゲームとしてとらえており、積極的にこれを前進させたい。平和条約問題についても、大統領訪日の機会に十分な時間をとって、真摯で信頼関係に基づく話し合いを行いたいと考えている。
- (ニ)大統領の訪日を成功させるべく、新科学技術協定、新文化交流協定等の文書を始めとする成果文書に関しては、作業が着実に進んでおり、今後とも継続していきたい。貿易経済政府間委員会については、基本的には良い考えなので、時期についてはこれからロシア側と相談していきたい。
- (2)イワノフ外務大臣の発言の概要
- (イ)両国間の関係の発展に満足している。ロシア側も、日露関係に戦略的重要性を与えている。勿論、解決すべき問題があることは十分理解しており、この問題に目を閉ざすつもりはなく、善隣、全面的な関係の発展の中で解決をしていきたい。
- (ロ)訪日に関しては、ロシア側も真剣に準備中である。現実主義とプラグマティズムが重要である。我々は、既に多くのことを行ってきたし、これまでに達成された肯定的要素を維持しながら更に前に進む必要がある。大統領はこのような考え方に基づいて、沖縄及び訪日の際の首脳会談に臨む予定である。
- (ハ)ロシアにおいては、経済発展計画を最近承認したところ、プーチン大統領は訪日の際に、平和条約等の政治問題の他に経済に関しても話し合う予定である。
3.サミット関連
サミットの準備状況に関して、準備文書をも念頭に置いて意見交換が行われた。その中で、河野外務大臣より、準備過程におけるロシア側の協力に謝意が表明され、朝鮮半島の問題について今後ともロシアと緊密な意見交換をしていきたい旨述べた。
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