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過去の記録

江沢民国家主席との会見
(概要)

平成12年8月29日

 29日午後、中国を訪問中の河野外務大臣は、本邦時間17:30~18:30まで約1時間、江沢民国家主席と会見した。基本的には両者が二国間関係の考えを述べ合うという和気藹々の会談であった。概要は以下のとおり。

1.日中関係総論

 冒頭、江沢民主席より、小渕前総理の逝去に哀悼の意を表したい、小渕前総理夫人にも宜しくお伝えしたい旨の発言があった。
 河野大臣よりは、小渕前総理の葬儀の際には銭其シン副総理を派遣していただき、小渕家と日本国民を代表して感謝したい旨述べるとともに、現在の日中二国間関係について、日中関係は国交正常化以来進展してきており、今も基本的には関係は良好である、しかし、問題がないわけではなく、これを適時に解決しつつ、関係を発展させていくべく交流が必要である、中国から日本への団体観光旅行の解禁も交流の一例である、昨(28)日、唐外交部長との間で、海洋調査について相互事前通報の枠組みの設置について一致したが、その目的はあくまでも信頼関係の増進である、朱鎔基総理の訪日を重視している旨発言。
 これに対し、江沢民主席より、朱鎔基総理の訪日は重要であり、必ずや中日二国間関係が促進されるであろう旨述べ、二国間関係について、これまでの歴史や未来を見た場合、日本は経済大国であり、中国は最大の途上国であり、相補うことが可能であるので、21世紀の中日二国間関係は発展しない理由はない、必ず素晴らしい方向に持っていける、これが大局である、仮に問題が起こったとしても、相互理解と友好の精神でお互いが解決方法を探せばよい、ポイントはあくまで大局を堅持することである、今後の中日二国間関係については楽観主義で行けると思う、善隣友好の方針は不変であり、また変える必要も全くない旨の発言があった。

2.トキ

 河野大臣より、自分は鳥類保護連盟の会長をしていたが、トキを中国から貰って、二羽三羽と雛が生まれている、そのトキを日本に持ってきて頂いた江沢民主席に感謝する、トキの生息地である陜西省洋県では、現在約200羽のトキが生息しており、今年40個卵が生まれたが、飼育場がないために、そのうち20個が無駄になってしまったという、飼育場について何らかの支援が出来ないかと考えている旨発言。(注:今後、外交部との間で事務的に検討していくこととなった。)

3.ミレニアム・サミット

 河野大臣より、森総理は国連ミレニアム・サミットに参加する予定であるが、その際、貴主席とお会いできることを楽しみにしている旨述べた。江沢民主席より、ニューヨークで森総理とお会いできるのを楽しみにしている旨発言。



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