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河野大臣の中国訪問
(概要と成果)平成12年9月1日
- 1.日程概要
8月28日 13:15 北京着(JL781) 午後 日中外相会談(於:外交部) 夕 唐家セン外交部長主催夕食会 29日 午前 曾慶紅党中央組織部長との会見(於:釣魚台) 昼 同部長主催昼食会 午後 日中関係功労者への外務大臣表彰
江沢民国家主席との会見(於:人民大会堂)
銭其シン副総理との会見(於:釣魚台)夕 同副総理主催夕食会 30日 午前 河野大臣の講演(於:中央党校) 昼 鄭必堅中央党校常務副校長主催昼食会 午後 北京郊外視察(イ和園→玉淵潭)
朱鎔基総理との会見(於:中南海)夕 唐家セン外交部長主催夕食会 31日 午前 宋建中日友好協会会長との懇談
北京市内視察(王府井、地下鉄、中日友好病院等)14:50 北京発(JL782)
- 2.所期の目的
(1)朱鎔基総理訪日の準備
(2)日中間で取り組むべき案件についての意見交換
(3)北東アジア等の地域情勢についての意見交換
3.成果
(1)日中関係の重要性と相互信頼の向上
江沢民主席、朱鎔基総理をはじめ中国側指導者からは、いずれも日中友好が日中関係の主流であるとの考えが表明され、中国側の日中関係重視の姿勢が確認できた。この基本認識の下で相互信頼を一層向上させることにより、日中関係を更に強固なものとしていくことで一致した。
(2)朱鎔基総理の訪日準備
朱鎔基総理訪日については、日本政府の招待として10月12日から17日の日程で訪日することで合意。今年の日中関係の最も重要な外交行事として、その成功に向け、今後双方で密接に準備作業を進めていくことで一致した。
また、朱鎔基総理との会見では、本人より訪日に向けた強い期待が確認された。河野大臣より、日中友好と相互信頼の精神で、日中が協力して訪日の準備作業を進め、今世紀を締めくくり、21世紀の日中関係の指針を示す中身の濃い訪日にすることが重要である旨伝えた。(3)取り組むべき案件
日中関係を更に発展させるために、相互信頼の精神の下で取り組むべき案件について突っ込んだ議論ができた。
- (イ)特に、中国海洋調査船や海軍艦艇の活動について、海洋調査活動の相互事前通報の枠組み作りで一致した。また、中国側より海軍艦艇の活動につき少なくとも当面は自制すると受けとれる説明があった。更に、信頼醸成のため安保対話を頻繁に開催することで一致した。
(ロ)また、対中経済協力については、河野大臣より、中国の軍事政策の透明性の欠如や第三国援助についての説明不足等に関する日本国内における厳しい雰囲気を伝えつつ、今後の対中経済協力の実施にあたっては、両国国民の理解と支持が必要不可欠であることを強調した。唐家セン外交部長からは、我が国の対中経済協力につき、中国の経済発展に大いに役立っており、これを十分評価している、また、10月には対中経済協力開始20周年を記念するレセプションが開かれ、中国側要人も出席を予定している旨説明。
- (4)グローバルな日中協力(河野イニシアティヴ)
河野大臣は、中央党校で「真の友好協力パートナーシップを求めて」と題して講演。更なる信頼構築に向け、個別問題を小さな芽のうちに摘み取っていくシステム作りと、対中ODAについての両国民の相互理解の重要性を強調しつつ、21世紀に向けグローバルな問題について日中間で協力していくことが重要との考えを示し、「河野イニシアティヴ」として、(A)北東アジアの平和と安定、(B)アジアの持続的な経済発展、(C)グローバルな課題に対する協力の3分野での日中協力強化を提唱した。
(5)地域情勢
地域情勢については、主に銭其シン副総理との会見・夕食会において、朝鮮半島情勢、ロシア情勢、ミャンマー情勢、米中関係、台湾問題等について意見交換を行った。
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