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日中外相会談(朝食会)概要 平成12年7月29日
7月29日(土)本邦時間10:00から11:40まで(予定では11:00まで)、タイで行われているASEAN拡大外相会合(ASEAN・PMC)に出席中の河野外務大臣は、唐家セン中国外交部長と外相会談を行ったところ概要次のとおり(当方:槇田アジア局長、先方:王毅外交部部長助理他同席)。1.九州・沖縄サミット
(1)河野大臣より、概要を説明。特に、途上国への配慮として、IT、感染症の分野で進展があり、また、中国のWTO早期加盟に向けた進展を歓迎する旨声明に記述した旨を説明。更に、朝鮮半島情勢について、南北首脳会談を歓迎し、その動きを後押しすることで一致し、特別声明も発出されたことを説明した。
(2)これに対し、唐部長より、通報に謝意を表明するとともに、(中国側の認識として)今般のサミットの重点はIT、国際金融システム改革、中東和平、朝鮮半島情勢の4点と承知しているが、特に国際金融システム改革とITの問題については、途上国の声を反映させて欲しい旨の発言があった。
2.二国間関係・大臣訪中
今次会談の結果、河野大臣が、中国側(唐部長)の招請に基づき、8月28日から31日まで訪中することとなった。また、河野大臣より、訪中については、(1)朱鎔基総理訪日の準備としての意見交換、(2)双方の実務的な懸案、特に海洋調査船とCTBTの問題についての協議、(3)地域情勢についての意見交換の3つを主要なテーマと考えている旨発言。
3.海洋調査船及び中国海軍艦艇の活動
(1)(河野大臣より、中国の海洋調査船及び最近の海軍艦艇の動向につき言及したのに対し)唐部長より、本件は日本から再三申入があり、日本国内世論の関心も高いことは承知している、東海においては未だ境界画定がなされておらず、協議で解決をはかりたい、解決前の段階においては、日本側においても冷静に二国間関係の大局を見て対応して欲しい旨発言。
(2)これに対し、河野大臣より、本件は放置できない問題である、調査船について境界画定ができていないというが、最近は、石垣島や男女群島の南側といった日中間で境界画定が問題となっておらず日本の排他的経済水域であることが明確な場所でも活動が行われているが、こうした海域で我が国の事前の同意を得ない理由は全くない旨応答。また、海軍艦艇の活動については、日本国内の関心が高く、中国においてもマナーの問題として日本側に通報することが大事である、そのような活動を行うよりも、例えば艦船の相互訪問を行って当局間の信頼関係を深めることの方が重要である旨発言した。
4.CTBT
(1)河野大臣より、中国のCTBT早期批准を強く申し入れたのに対し、唐部長より、中国はCTBTの交渉、妥結、署名において一貫して積極的な姿勢で臨んできており、批准についても既に全人代に送付している、早期批准に大きな問題はないと思う、但し、現在、インドとパキスタンによる核実験の実施と米上院の批准拒否という2つの問題があり、影響を及ぼしている、日本は同盟国として米国に対し働きかけを行って欲しい旨発言した。
(2)これに対し、河野大臣より、日本は米国に対し強く働きかけを行っている、米の影響も大きいが、中国が批准していないことの影響も大きく、中国には是非早期批准をお願いしたい旨改めて求めた。
5.中台両岸関係
(1)唐部長より、台湾を巡る問題につき、日本は日中間の3つの基本文書(共同声明、平和友好条約、共同宣言)の原則と精神を守って欲しい旨発言。
(2)これに対し、大臣より、3つの文書は日中関係の基礎である、同時に、両岸の問題は当事者間で平和的に解決して欲しいという従来からの一貫した希望を伝えた。
(3)また、これに関連して、唐部長より、TMDが台湾を含まないよう望む旨の発言があった。
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