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高村大臣のトルコ訪問の意義

平成11年8月10日


1.トルコ訪問の位置付け

(1)トルコの重要性

●地政学的重要性
(イ)欧州とアジア・中東・NIS地域/キリスト教圏とイスラム教圏の接点にあって、地域全体の安定と発展にとって重要な位置を占める。

●政治的重要性
(ロ)NATOの他、OECD、欧州評議会及びOSCE加盟国として欧米諸国と伝統的な協力関係にある民主主義国家。
(ハ)建国(1923年)以来、政教分離主義を採用・維持し、地域におけるイスラム原理主義の波及を抑止する役割を担う。
(ニ)ソ連崩壊後独立した中央アジア・コーカサスのトルコ系諸国とは歴史的、民族的、文化・宗教的に繋がりが深い。

●経済的重要性
(ホ)広大な国土と、欧州及び中央アジア・コーカサスの2大市場を抱えている。欧州と、豊富なエネルギー資源と将来的に開発ポテンシャルの高い中東及び中央ユーラシア地域の中間、即ち経済的中継点に位置する。
(ヘ)優秀なテクノクラートと良質な労働人口に恵まれ、経済発展ポテンシャルが高く経済市場としての将来性が高い。

(2)わが国の対トルコ政策

(イ)トルコの地政学的・政治的・経済的重要性とともに、伝統的な友好国であることを踏まえ、わが国はトルコとの関係を従来より重視。

(ロ)わが国は、トルコの政治的・経済的安定は、地域の安定と発展に不可欠であるとの考えから、その経済・社会的発展を支えるため、官民両ベースの経済協力等を実施。

(ハ)わが国は、中央アジア・コーカサス諸国をエネルギー供給源の多元化、将来の有力な市場として重要視。同地域へのアプローチの手段としても同地域諸国と民族的、文化・宗教的つながりが深いトルコとの一層の関係強化を志向。

2.大臣訪問の意義と会談のポイン

(1)意義

●トルコはわが国にとって伝統的な友好国であり、地域の安定と発展に重要な役割を果たす安定勢力として、また投資対象国・経済市場としての高い将来性を有する国と評価。両国間には既に安定した協力関係が確立しているが、近年の地域におけるトルコの存在感の高まりと、トルコの東方外交強化の姿勢に対応し、トルコとの協力関係のさらなる拡充を提案する。

(2)会談のポイント

●二国間関係
  • 政治関係の強化、経済協力の推進、経済関係の促進、文化交流の促進等
  • 円借款2案件についてのE/N署名
  • 文化無償協力についてのE/N署名

●国際関係
 中東和平、サイプラス問題、中央アジア情勢等



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