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日印外相会談(概要)

平成11年7月29日

 28日、シンガポールにおいて、午前11時43分から約35分間、高村外相とジャスワント・シン印外相との会談が行われたところ、概要以下のとおり。話題は二国間関係が中心であり、シン外相の早期訪日、日印間での対話の促進につき合意。その他CTBT問題とカシミールにおける戦闘についても取り上げられた。

1.二国間関係

(1)高村外相より、昨年以来日印間には、緊密な対話を通じて理解を進めなければならない問題があるが、自分とシン外相が対話の中心となり、相互理解と信頼の精神を築き上げ、21世紀に向け日印関係を発展させていきたい旨発言。これを受け、シン外相より、両国関係を深化、発展させていくことが重要であると述べ、高村外相の考えに賛同

(2)高村外相より、シン外相の訪日につき確認したところ、シン外相より、可能な限り早期に訪日を実現したいと考えている旨発言。

(3)高村外相より、今後予定されている投資、科学技術、防衛、文化等の分野での協議の成果に期待する、特に、日印21世紀賢人委員会の開催は重要であり、早期の開催を期待する旨発言し、シン外相はこれに賛同。

2.CTBT

 高村外相より、印のCTBT批准促進会議(本年10月開催予定)迄のCTBT参加につきヴァジパイ首相の英断を期待する旨述べたところ、シン外相は唯一の被爆国として日本が持つ感情は理解できるとしつつ、印はCTBT署名につき憲法上の問題と選挙の関係で困難がある旨発言。

3.カシミールにおける戦闘

 高村外相は、カルギルからの武装勢力の撤退と戦闘の終結を歓迎し、印の示した自制を評価すると共に、日本のG8声明に基づく対応を説明。また、印「パ」両国がシムラ協定及びラホール宣言の精神に立ち戻り、早急に対話を再開することを求めた。
 シン外相は、高村外相の本件に対する理解に感謝の意を示し、両国間にはシムラ協定及びラホール宣言以外の選択肢はなく、平和的な問題解決のため努力を続けることを表明。

4.その他

 シン外相より、日本よりの対印投資促進及び国際金融機関の対印融資に対する日本政府の措置見直。


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