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過去の記録

日米外相会談
(概要)

平成11年7月27日 

1.日時

 27日14時40分(日本時間15時40分)より約40分間
 (於:シンガポール)

2.概要

(1)日米関係全般及び九州・沖縄サミット

(イ)高村大臣より概要以下の通り述べた。
 現在の日米関係は極めて良好。日米関係の次の大きな節目となる来年の九州・沖縄サミットの成功に向け、貴長官とも更に緊密に協力していきたい。

(ロ)これに対し、オルブライト国務長官より概要以下の通り述べた。
 九州・沖縄サミットは重要な会合になろう。日米間で引き続き良好なコミュニケーションを保っていくことを希望。日本はG8の議長となるが、G8の運営面でも日米間の緊密な連携は重要。2000年開催という象徴性に加え、沖縄での開催の決定は大胆な決断であり、強いリーダーシップを示す良い機会である。意味のあるアジェンダのために日米で協力をしたく、サミットにおいてはアジア地域の政治問題についても議論したい。APECに向けても日米間で緊密に連絡を保っていきたい。

(2)中国

(イ)オルブライト長官より概要以下の通り述べた。
 米中関係を軌道に戻すために現在努力中である。シンガポールでは唐外交部長と良い会談を行えたが、これが緊張緩和に資することを期待。また、江沢民主席とクリントン大統領が9月に会談を行うこととなったが、これにより二国間関係が進展することを期待。総理の訪中について伺いたい。

(ロ)これに対し、大臣より概要以下の通り述べた。
 総理訪中はWTO二国間交渉の妥結を始め多くの成果を得て、新世紀の「かけはし」となる訪問となった。朝鮮半島問題についても、我が方より、北朝鮮によるミサイル再発射を抑止することが極めて重要であるとの考えを伝えたのに対し、朱金容基総理よりは、中国は朝鮮半島の平和と安定のためにできることはやる用意があるとの発言、また、李鵬全人代委員長よりは、機会があれば日本の意見を北朝鮮に伝えたいとの発言があった。日本としては、中国が安定を維持し、国際社会の一層建設的なパートナーとなっていくことは日米両国の共通の利益であると考えており、WTOに関する米中交渉が早期に再開され、妥結すること及び米中関係の更なる改善を期待している。

(ハ)オルブライト長官より台湾問題について概要以下の通り述べた。
 先般の李登輝総統の発言には若干驚いた。米国としては、沈静化のためリチャード・ブッシュ元米国在台湾協会理事長を台北に、ロス国務次官補及びリバソールNSC上級部長を北京に派遣した。両岸対話がキャンセルされたとの報道が流れたがこれは正確ではなく、両岸対話が妨げられぬよう希望する。

(ニ)これに対し大臣より概要以下の通り述べた。
 日本の台湾政策は不変であり、従来からの「一つの中国」政策を堅持したい。米国の事態沈静化に向けた働きかけを評価。日本としては、公に日本の台湾政策は不変であり、両岸問題は中国人同士で平和的に解決するよう期待している旨を繰り返し述べている。

(3)イラン

(イ)大臣より概要以下の通り述べた。
 自分は8月中にもイランを訪問する計画であるが、訪問においては日本とイランとの対話と協力を進めるとともに、国際社会の懸念と期待を伝え、イランの前向きな動きを慫慂していきたい。

(ロ)これに対し、オルブライト長官より概要以下の通り述べた。
 イランの最近の状況を見ると、国内社会は分裂しているようである。米はハタミ大統領選出後引き続きイラン情勢を見守っているが、ユダヤ系イラン人の逮捕問題については懸念している。国際テロ支援、中東和平進展妨害、大量破壊兵器開発、人権状況などの懸念につきイランの行動を見守っているところであるが、これまでのところ変化は認められない。


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