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町村外務大臣


町村外務大臣とラムズフェルド国防長官との会談の概要


平成16年10月13日


 現地時間7日11時15分から約35分間、米国を訪問中の町村外務大臣は、ラムズフェルド国防長官と会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

1.日米関係

 ラムズフェルド長官より、自分は議員時代から日本との関係、交流について強い関心を持ってきた、日本が近年国際社会で果たしている重要な役割を高く評価している、日米が強力な民主主義国家として、そして経済規模の大きな国が友人同士として協力していくことはすばらしいことであると考えている旨の発言があった。これに対し町村大臣より、日米間の緊密な協力関係を今後も続けていきたいと考えている旨述べた。

2.イラク

(1) 町村大臣より、日本はイラクへの自衛隊派遣、資金面での貢献を行っているが、先日イラクから帰任した自衛隊員と話をしたが皆任務を全うしたことに満足していたという印象であったと述べ、併せて来週東京で復興支援会議を行うことを紹介した。これに対しラムズフェルド長官より、日本の貢献については、自分は高く評価している旨述べた。

(2) 町村大臣より、自衛隊派遣に関して、12月に自衛隊派遣に関する基本計画が期限を迎えるが、その延長については現地の情勢等を踏まえ、総合的に判断していきたいと考えている旨述べた。これに対しラムズフェルド長官より、米国としてはイラクの治安情勢について真空状態を作るということは全く許さないつもりで努力しているし、今後もしていく、イラク新政府の首相、閣僚はよく仕事をしているとの認識を持っている旨述べた。

(3) 町村大臣より、1,000人以上の米軍の将兵がイラクで亡くなったことに対して弔意を表明するとともに、イラクにおいて米国が治安の確保、国の再建に対して行っている重要な役割について認識している旨述べた。これに対しラムズフェルド長官より、イラクの状況については様々な報道や報告が行われているが、その多くはバグダッド及びその周辺の状況に基いており、バグダッドは人口の15%が住んでいる地域であり、他の地域の様子は広く報道されていないという点に留意しておく必要がある旨述べた。

3.米軍再編

(1) ラムズフェルド長官より、日米同盟関係は過去50年間日米両国にとって大変な利益をもたらしていると考えている、日米はこの間、経済的には大きな成長を遂げ、国民はこれを享受してきた、このような側面を自分は折に触れて強調していかなければならないと考えている旨述べた。

(2) 町村大臣より、兵力構成見直しについては、日米同盟を強化していくという観点、沖縄等の地元の負担の軽減の双方が重要である旨述べた。これに対しラムズフェルド長官より、同感であり、地元の対応についての重要性は認識している、また同盟関係について、米国としては抑止力を弱めることはないと申し上げておきたい旨述べた。

(3) 町村大臣より、兵力構成見直しの全体像について質問したところ、ラムズフェルド長官より、この問題は長いプロセスである、米国は米国のパートナーである国々とよく議論していかなければならない、また、米議会との関係もある、このようなことを進めていくので数年単位の時間を要する問題である旨述べた。また、同長官より、兵力構成見直しを行っていくにあたり、冷戦から引き続いて残っている部分を21世紀に向けて新しく近代化していかなければならない旨述べた。

(4) 町村大臣より、ミサイル防衛について、昨年12月、日本は弾道ミサイル防衛システムの整備を決定したところであり、日本としては弾道ミサイルの拡散によって増大しつつある脅威について米国と認識を共有している、弾道ミサイル防衛は日米の防衛政策上極めて重要な課題であり、今後も米国と共に取り組んでいきたい旨述べた。これに対しラムズフェルド長官より、密接に協力していきたい、日本にとってもアジア太平洋地域の平和にとってもこの問題は重要である旨応えた。



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