(イ) |
15~16日、アッバースPA長官、クレイ首相及びシャアス外務庁長官と会談した。アッバース長官との会談は長官就任式(15日)の翌日で、最初の外国要人との会談となった。 |
(ロ) |
これら一連の会談では、公正かつ自由な選挙で選ばれたアッバース長官への支持を伝えるとともに、特に、1)パレスチナ自治政府の責任ある統治能力を再構築すること、2)「ロードマップ」に沿って暴力の停止に向けた目に見える努力を行うことを強く働きかけた。日本政府は、パレスチナ新指導部の努力を支えるため、他国に率先して追加支援(6千万ドル)を決定し、本年度の我が国の支援規模が9千万ドルになること、我が国の支援を呼び水として国際社会が一致して早急に具体的な支援を結集するよう他のドナー国(米・EU、湾岸諸国に)働きかけていることも伝えた。更にアッバース長官の訪日を招請した。 |
(ハ) |
パレスチナ支援については、従来の1)人道、2)改革、3)信頼醸成の三分野に加え、自立した経済開発のための支援を行う方針を伝達した。 |
(ニ) |
これに対して、アッバース長官よりは、1)治安への取り組みが最重要課題であり、2)19日にもガザ地区を訪問し、暴力の停止に向け、ハマス等パレスチナ諸派に対する最大限の働きかけを行うとの強い決意の表明があり、町村大臣に対し、対話が中断していることから、和平への強い決意のメッセージを是非イスラエル側へ伝達して欲しいとの要請があった。 |
(ホ) |
パレスチナ側より、6000万ドルの追加支援を含め我が国の支援に対する謝意と積極的支援の継続に対する期待が表明された。また、次回日・パレスチナ閣僚級政治協議(外相会合)を本年2月末に開催する方向で日程調整を行うことが合意された。さらに、パレスチナ側よりは、ハーン・ユーニス地区での下水処理プロジェクトの速やかな着手に対する要請があった。
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