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町村外務大臣


日仏外相会談(概要)


平成16年11月20日


 町村外務大臣は、19日(欧州時間)、APEC閣僚会議(於:チリ)からイラクに関するG8及び近隣諸国会合(於:エジプト)に出席する途上、パリに立ち寄り、17時30分(現地時間)から約45分間、仏外務省にてバルニエ仏外相(「バ」外相)と外相会談を行ったところ、同会談及び終了後の共同ぶら下がりの概要以下のとおり。

I.会談概要
  1. 冒頭

     町村大臣より日本とフランスは価値観を共有する重要なパートナーである旨述べ、「バ」外相よりフランスは日本のような国とこそ国際社会の様々な問題と協力していかなければならずより頻繁に会う必要がある旨述べた。

  2. 国連改革

     「バ」外相より、国連総会でも述べたが日本の常任理事国入りは強く支持していると力強い発言があり、町村大臣より支持を感謝するとともに、来年は国連改革を行う上で重要な年であると述べ、この問題についても両国で協力してくことで一致した。

  3. イラク

     町村大臣より来年はイラクの政治プロセスを着実に進展させる上で非常に重要な一年であり、国際社会がそれを支えていくことを示す重要な機会として今回の会議をとらえていくべしと述べたところ、「バ」外相は同意した。「バ」外相より「過去に囚われず、違いを乗り越えて、将来を見据えて建設的に努力しなければならない。」と述べた上で、フランスを含めた欧州はイラクに対する派兵は行わないが政治経済プロセスでの協力は惜しまないと強く述べた。

  4. イラン

     「バ」外相は仏独英のデマルシュの結果、イランとの間で核兵器開発につながる計画の停止及び原子力、経済分野等における協力プロジェクトを含む適切な合意に至った旨述べ、これに対して町村大臣より大きな努力が払われたことに嬉しく思っているとの発言があった。

  5. 北朝鮮

     町村大臣より最近の六者会合の現状を説明した上でモメンタムを失わせてはならないと述べ、拉致問題についても言及した。これに対し「バ」外相より六者会合のプロセスを支持し、拉致に関しても日本の立場を理解し支持する旨発言があった。

  6. コートジボワール

     町村大臣より懸念される状況であるとして、日本人出国のための協力に謝意を述べた。「バ」外相は、当然義務を果たしただけで感謝にはおよばないとした上で、状況を懸念していると述べた。

  7. 日仏関係

     町村大臣より日仏社会保障協定の実質合意を歓迎し、「バ」外相も大成功であり両国の企業にとって良いことであると述べた。要人往来について、町村大臣より来年の京都のASEM外相会合に「バ」外相を正式に招待したところ、「バ」外相より日本には行かなくてはならない理由が多いが、さらに行かなければならない理由が増えて嬉しいとの発言があった。町村大臣より、シラク大統領訪日に関しても日本としては歓迎するものであると述べ、引き続き検討することとなった。

  8. ITER

     「バ」外相より皆にとって受け入れ可能な合意が必要だとの発言があり、町村大臣よりは六極の対立ではなくて協力の中で答えを見つけるべきだと述べた。「バ」外相もこの問題を協力のエスプリの中で解決すべきだと述べた。

  9. EUの対中武器禁輸解除問題

     「バ」外相より、日本の懸念には及ばないとの発言があり、町村大臣からは、(我が国の)関心を改めて述べた。


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