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川口外務大臣


川口外務大臣のアフリカ諸国歴訪
(エチオピア、アンゴラ及び南アフリカ訪問)
(概要と評価)

平成14年9月6日

1.概要

 川口外務大臣は南アフリカにおいて開催される持続可能な開発に関する世界首脳会議 (WSSD)出席の機会を捉え、8月26日から29日にかけてエチオピア及びアンゴラを訪問し、両国要人と二国間関係及び地域情勢等につき意見交換したほか、援助関係者との懇談やODAサイト・地雷除去サイトの視察を実施、また、エチオピアではアフリカ連盟(AU)/国連アフリカ経済委員会(ECA)共催によりアフリカに関する政策スピーチを行う機会を得た。南アフリカにおいてはアフリカ・ランチを開催し約25名のアフリカ諸国の外相等閣僚と懇談したほか、日・南ア外相会談を行った(WSSD関連部分を除く)。

(1) エチオピア(8月26~27日)

 メレス首相を表敬、セイヨム外相と会談し、地域情勢やアフリカ開発会議(TICAD)とアフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)の連携につき意見交換を行い、メレス首相からTICADプロセスへの高い評価と期待感が示されるとともに、アジア・アフリカ協力につき意見交換が行われた。政策スピーチ(於 国連アフリカ経済委員会国際会議場)では、TICAD IIIに向けた取り組みを説明しつつアフリカと共に歩む日本の決意を表明した。さらに、ODAによるポリオ歩行訓練施設の視察や援助関係者(海外青年協力隊(JOCV)、JICA専門家及び本邦NGO)との懇談を行い、アフリカにおける日本ODAの貢献をアピールした。

(2) アンゴラ(8月27~29日)

 ドス・サントス大統領を表敬、ミランダ外相と会談し内戦終結後のアンゴラ情勢や地雷分野等「平和の定着」に関する貢献につき意見交換を行い、先方より日本の支援への謝意と復興支援への期待感が示された。また、内戦の激戦地であったウアンボの地雷除去サイトを視察し、地雷除去分野における貢献への意欲をアピールした(大臣訪問直前にアナン国連事務総長が訪問し、WSSD後の9月にはパウエル米国務長官が訪問予定)。

(3) 南アフリカ(8月29日~9月5日)

 WSSDの交渉を兼ねズマ外相と会談し、二国間関係につき意見交換を行い良好な両国間関係を改めて確認した。また、WSSD出席中のアフリカ諸国閣僚等を招待してアフリカ・ランチを開催、約25名のアフリカ諸国閣僚等と懇談した。


2.評価

(1) 外務大臣のアフリカ公式訪問は18年振り(前回は84年に安倍外務大臣がザンビアとエチオピアを訪問)。WSSD開催を前にアフリカが注目されるタイミングで行われ、加えて日本の対アフリカ協力に関する政策スピーチをアフリカ外交の中心地であるエチオピアで行ったことは、日本のアフリカ重視姿勢を印象づけるとともに、2003年10月のTICAD IIIに向け弾みをつけるものとなった。

(2) エチオピア(2000年12月:エリトリアの国境紛争和平合意)及びアンゴラ(2002年4月:内戦停戦合意)という紛争終結国を訪問。政策スピーチにおいてアフリカにおける紛争後の復興支援と平和定着への協力を表明、アンゴラにおいて「平和構築ミッション」の派遣表明や地雷除去サイトの視察を行い、「開発」とならぶアフリカ協力の柱である「紛争」分野での協力を今後進めるとのメッセージを明確に伝えた。

(3) 政策スピーチ、二国間会談にてNEPADの策定、AUの発足というアフリカの努力を評価しつつ、TICADとNEPADの連携推進を表明したことは、TICADプロセスに対するアフリカの関心を一層高め、TICAD IIIへのモメンタムを醸成した。

(4) 二国間会談やODA現場の訪問、援助関係者との懇談を通じ、アフリカにおける日本ODAの貢献やODAへの期待感の大きさを実感する訪問となった。

(5) 以上の訪問を通じ、外務大臣が自らの目でアフリカが抱える問題を確認した上でWSSDに出席したことは極めて有意義であった。


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