川口外務大臣のEU要人との会談
(パッテン欧州委員会対外関係担当委員、
ソラナEU理事会事務総長兼共通外交安全保障政策
(CFSP)上級代表との会談)
概要
平成14年4月30日
川口大臣は、アフガニスタン及びイランへの訪問に先立ち、4月29日にベルギーでパッテン欧州委員会対外関係担当委員及びソラナEU理事会事務総長兼共通外交安全保障政策(CFSP)上級代表とそれぞれ会談を行った。日・EU間で2001年12月にブラッセルで開催された日・EU定期首脳協議で発表された「日・EU協力のための行動計画」を着実に実施し、行動志向的な日・EU関係を構築していくことを再確認した他、地域情勢を中心に意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。
1.パッテン欧州委員会対外関係担当委員
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1月の東京会議の際に共同議長を務めたパッテン委員とは、アフガニスタン情勢を中心に意見交換を行った。川口大臣より、緊急ロヤジェルガの成功は重要であり、カブールでは、我々はアフガニスタンと共におりアフガニスタンを支援する用意があるとのシグナルを与え、日本の支援策の迅速な実施につき説明したい旨説明した。これに対し、パッテン委員より、EUもアフガニスタン支援には大きな役割を果たしており、今後も緊密に意見交換していきたい旨述べた。
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(2) |
また、北朝鮮、東チモール、中東和平、バルカン等の地域情勢についても議論した。特に、北朝鮮については、日本からEU側に対し、北朝鮮による日本人拉致問題の解決の重要性について、日本の立場を踏まえて、EU側から北朝鮮側に働きかけを要請した。さらに、地球温暖化問題への取組における協力についても意見交換した。 |
2.ソラナEU理事会事務総長兼CFSP上級代表
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ソラナCFSP上級代表とは、中東和平を中心に意見交換を行った。川口大臣より、国際社会による取組の中で日本も建設的な役割を果たしていきたいと考えている旨述べた。これに対し、ソラナ上級代表よりは、同代表の中東訪問等につき説明があり、今後とも緊密に連絡をとっていくことで一致した。
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(2) |
また、アフガニスタン、イラン、イラク、北朝鮮等の地域情勢についても議論した。北朝鮮について、パッテン委員との会談と同様、EU側から北朝鮮側への働きかけを依頼した。 |
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