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川口外務大臣の最初の外遊先としてアフガニスタンを選び、時期的にもアフガニスタンの政治的安定に重要な意味を持つ緊急ロヤジェルガ開催1ヶ月前に訪問の上、日本がアフガニスタンの和平と復興に引き続き大きな役割を果たしていくことを明確に伝達したことはアフガニスタン暫定政権に一様に高く評価された。
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また、ブラヒミ代表も各国の外務大臣として初めてカブールで一泊されたと述べており、女学校等の視察や多数の会談は日本が大臣の下、現場の声を踏まえ、アフガニスタン国民の主体的努力を支えていくとの姿勢を明確にしたものと思われる。日本の実施策として、4月25日に発表した政治プロセスへの協力、治安への協力、人道・復興への協力の3本柱からなる「アフガニスタンにおける平和の定着構想」は廣く知られるとともに高く評価されていた。特に人道・復興支援に加えて、緊急ロヤ・ジェルガを控え、政治プロセスと治安への協力を明確に打ち出したことは、アフガニスタンの安定を促していく上で意義が大きいと感じられた。この意味で今回新たに提案した「Register for Peace」構想の着実なフォローアップが重要である。
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訪問中、アフガニスタンで活動している日本のNGOとの懇談会をもったことはNGO側にも高く評価された。これをきっかけに今後在アフガニスタン大使館が定期的にNGOとの連絡会を開催することとなっており、NGOとの連携が一層密接になることが期待される。 |